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日本人残留孤児の中国養父母を慰問し続け20年

                   ~今年も訪中して家庭訪問やコンサート開く~

                      斎藤文男(南京大学日本語学部専家)

 

「中国の養父母がいなかったら、私もお前もこの世にはいないのだよ。」

「東京中国歌舞団」団長の劉錦程(64)さんは、中国残留孤児の母親から何回もこの言葉を聞いた。母親は中国残留日本人孤児で、中国人の養父母に育てられ、中国で結婚して劉錦程さんが生まれた。多くの日本人残留孤児を育ててくれた中国人の養父母に感謝するため、楊琴演奏家の劉錦程さんは、協力、支援してくれる多くの日本人とともに毎年中国を訪れ、慰問コンサートを開いている。慰問訪中20周年となる今年は、日中国交回復40周年の節目の年でもある。劉錦程さんは9月7日から日本人16人で、養父母が多く住む中国東北地方を訪れる。

中国人の養母を慰問する劉錦程団長(右) (東京中国歌舞団提供)

 

毎年20人前後の日本人が参加して訪中

東京中国歌舞団は日中国交が回復した10年後の1982年、中国からの帰国者や留学生らで結成された。団員は中国で民族楽団や歌舞団に所属していたことがあり、中国音楽界の第一線で活躍していた演奏家、歌手、舞踏家などだった。劉錦程さんは1991年に亡くなった母親の言葉を胸に秘め、1993年から毎年訪中し、養父母が多く住む中国東北地方3省で中国人養父母の慰問コンサートを開いてきた。当初は中国残留日本人孤児に対して日本人の関心も高かったことから、訪中団の参加者は40人以上にもなった。しかし、その後、日本人孤児や養父母への関心も薄れ、訪中団のメンバーは減っていった。それでも毎年20人前後の日本人が参加している。

私は2000年7月、第8回の訪中団に加わり、黒竜江省ハルピン市、方正県を訪問した。一行は、東京中国歌舞団の劉錦程団長、同副団長で歌手の陽二蓮さんら13人。成田~北京~ハルビンと飛行機を乗り継ぎ、飛行機の遅れなどにより、1日がかりでハルビンに着いたのは深夜だった。翌日から、ハルビン市と方正県でそれぞれ8組の養父母と家族の人たちと会食や懇談をしたあと、地元歌舞団などと一緒にコンサートを開催した。歌手の陽二蓮さんは日本語と中国語で日中両国の歌を歌って拍手を浴びていた。

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