本誌記者 丁 盈
このところ東北アジアで領土紛争が集中して起き、日本と隣国間の関係が緊張している。中日両国は釣魚島問題で鋭く対立している。この件について、『北京週報』は中国伝媒大学日本問題専門家の趙新利博士にインタビューした。
――最近日本と隣国(中、韓、ロ)は領土問題での争いが絶えませんが、その原因は何ですか?戦争が残した問題でしょうか?
日本と隣国との領土紛争にはそれぞれ歴史背景があり、これが原因の1つになっている。もう1つの重要な原因は日本政府が進める海洋開発戦略だ。特に野田佳彦首相が就任した後、日本政府は海洋資源開発を強化している。先ごろ、野田首相が母校である早稻田大学で講演を行った際、最初に強調した復興戦略が海洋開発だった。野田首相は「日本が開発できる海洋面積は日本の国土面積の12倍、日本が支配する海洋面積は世界190カ国のうち6位で、5000メートル級深海の面積では世界一だ」と誇らしげに語り、日本は海洋資源開発に力を入れていくとの方針を示した。こうした背景の下、日本は必然的に島嶼争いで強硬な態度に出るようになった。
香港の活動家14人を乗せた抗議船「啓豊2号」が15日午後、釣魚島(日本名・尖閣諸島)海域に入り、7人が島に上陸、中国国旗を打ち立てた
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