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シリア駐中国大使 「シリアの未来はシリア国民が決める」

                                     丁盈 鄧亜卿

 

シリアでは、暴力衝突がすでに18カ月続き、情勢は悪化している。『北京週報』は先ごろシリアのイマド・ムスタファ駐中国大使にインタビューした。ムスタファ大使はシリア情勢への見方を述べ、シリアの未来を決める権利があるのはシリア国民だけだと強調した。以下はインタビューの要旨。

シリアのイマド・ムスタファ駐中国大使 (魏尭撮影)

――シリアで暴力行為が続いていると考えていらっしゃるのはなぜですか?シリアは内戦状態にあるのでしょうか?

「内戦」という言葉を使うことには断固として反対だ。内戦とは国民内部の2つの派閥間の闘争のことをいうが、今回はシリア国民間の対立ではない。現在の状況は、シリアの国民軍と治安部隊が外国から支援を受けた武装テロ組織と激戦を繰り広げている状態だ。

外国が資金と武器面でテロ組織を支援するのをやめていれば、さらに重要なことだが、テロ組織のために避難場所を提供するのをやめていれば、暴力行為は数カ月前にはとうになくなっていたはずだ。

――反体制派は何を望んでいるのでしょうか?シリア政府がなんらかの改革を行って反体制派の要求に応える可能性はありますか?

これは非常に興味深い問題だ。まず、反体制派がいったい何を望んでいるのかは誰にも分からない。シリアには今300の反体制派があるからだ。彼らの大多数は互いに理解し合っているわけでもないし、対話もない。我々に分かっているのは、彼らが周辺国から資金援助を受けていることだけだ。肝心なのは、彼らが改革に興味を持っているかどうかだ。

シリアには極めて先進的な政治システムがあり、複数政党選挙制を実施している。しかし反体制派の団体はたいていアルカイダが信奉する信条と極めて似通った過激なイスラム教原理主義を頑なに守っている。これは、反体制派が民主程序や政治改革、ひいてはシリア国民の正常な生活に興味を持っていないことを意味する。彼らはシリアがアフガニスタンのような状況に陥ることを望んでいる暴力的で血なまぐさい団体であり、過激派だ。政治的権利や女性、少数民族を無視し、自分たちに従わない人々が持っているはずの公民権を無視している。

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