国務院国有資産監督管理委員会研究センター研究員の胡遅氏は、「世界上位500社にランクインする中国企業の急増は、中国経済の超高度成長、経済規模拡大と密接に関わっている」としている。上位500社に入る企業数と一国の経済規模とは正比例するという法則は、米国や日本、EUなどの国や地域にも当てはまる。今年の世界上位500社を国別ランクを見てみると、上から順に米国132社、中国79社、日本68社、ドイツ32社、フランス32社であった。各国が発表したデータによると、2011年の世界のGDP上位5位は順に米国、中国、日本、ドイツ、フランスである。
現在のところ、世界上位500社ランクイン企業数が一番多いのは依然として米国だが、米国経済の世界への影響力の低下にともない、500社に入る米国企業の数も減り続けている。10年前は197社の米国企業がランクインし、全体の3分の1以上を占めていた。
米国企業と同様に、日本企業の数も減ってきている。1995年にはランクイン企業が147社あったが、今年は68社にとどまった。これは1990年代の資産バブル崩壊後景気が一向に回復しないことと関連している。
このほか、債務危機の暗雲に覆われた欧州企業も数を減らしている。今年ランクインした企業は161社だが、昨年は172社だった。
胡遅氏は、「今年中国経済が政府予測の7.5%成長目標を達成しさえすれば、来年ランクインする中国企業数は増え、他国の企業数はその分減るに違いない」と見ている。
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