中国の経済規模拡大にともない、世界上位500社にランクインする中国企業の数も次第に増えてきた。しかし、中国企業にはずっと「大きいが強くはない」という弱みがある。
本誌記者 蘭辛珍
『フォーブス』誌は7月9日、2012年度の世界上位500社を発表した。今年の世界上位500社のうち、中国企業の数が最大の注目を集めた。いまだに続くポスト金融危機の影響と経営難への対応の中で、世界上位500社に入った中国大陸(香港含む)企業の数は昨年から12社増えて73社となり、初めて日本(68社)を抜き、米国の132社に次ぐ2位となった。台湾を加えると、世界上位500社に入った中国企業の総数は79社となる。
中国企業研究院首席研究員の李錦氏は次のように見ている。「これは1つには中国経済発展の大きな成果を体現するものだ。一国の上位500社ランクイン企業の多い少ないは、しばしばその国の経済発展状況と密接な関係がある。今回、中国が米国に次いでランクイン企業数の多い国になったことは、中国の世界第2の経済体という地位にいっそうふさわしいものだ。しかしその一方で、ランクインした中国企業を見てみると、米国企業と比べてほとんどがまだ『大きいが強くはない』のが現状で、多くの課題に直面している」。
今回の『フォーブス』世界上位500社で、中国工商銀行は77位から54位に上がった。写真は中国工商銀行大阪支店営業部 (馬興華撮影)
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