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友情の架け橋――「漢語橋」世界大学生中国語コンテスト

本誌日本語専門家 勝又あや子

 

上位6名が見事な中国語を披露

中国国家漢語国際普及指導小組弁公室、孔子学院本部、湖南省人民政府が主催する第11回「漢語橋」世界大学生中国語コンテストの決勝大会が7月26日、湖南省長沙市で開催された。同コンテストは2002年を皮切りに毎年開催されており、これまでに70カ国余りから合計930名の大学生が参加した。このコンテストは、各国の大学生が中国語に親しみ中国を理解する上での重要な機会であり、中国と世界各国の青年とを結ぶ友好と交流の架け橋となっている。また中国にとっては、中国語と中国文化を世界に伝える場でもある。

今回の第11回コンテスト本選は7月2日から長沙市で開幕し、70数カ国、90余りのエリアから地区予選を勝ち抜いてきた大学生120名が参加した。その後、準々決勝、準決勝などを経て、最終的にオーストラリア、イギリス、韓国、インドネシア、ベルギー、マダガスカルからの大学生が上位6名に選抜され、決勝大会に進出した。

決勝大会は2つのパートに分けて行われた。最初のパート「夢の職場」では、出場者がそれぞれテレビショッピング、ニュース、スポーツ、音楽などの番組キャスターに扮し、見事な中国語で司会術を披露。その後、審査員から出されたテーマについて即興で制限時間内に対応するコーナーもあり、臨機応変な対応と中国語力が試された。2つめのパート「漢語劇場」では、上位6名が2人1組に分かれて中国語で寸劇を演じ、中国語の正確さと表現能力を競った。

審査の結果、韓国のソン・ジオ(孫志旿)さんが優勝し、「優秀中国語使者」の称号を獲得した。また、コンテスト史上初のアフリカからの決勝進出者となったマダガスカルのIsaia Herimialy Ratsizakaina(余賽亜)さんが最優秀パフォーマンス賞、インドネシアの羅振輝さんが最優秀弁才賞、イギリスの邱傲文(Owen Churchill)さんが最優秀インターネット人気賞をそれぞれ受賞した。

 

優勝した韓国のソン・ジオさん。「孫悟空に脱毛クリームを売ってください」というテーマを与えられると、司会の大山を孫悟空役に指名し、即興で見事な「営業トーク」を展開した

 

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