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中国、南中国海に三沙市を設立

 

投資家にとってはチャンス

他の都市と同様、投資誘致による経済発展、民生改善、公共事業の建設、社会保障の向上などが三沙市政府の主要業務になるだろう。李国強氏は、「南中国海に投資する外国企業にとって絶好のチャンスとルートになる」と言う。

漁をする西沙諸島趙述島の漁民 (侯建森撮影)

南中国海には石油、天然ガスなどの資源があり、その埋蔵量は莫大だ。中国国土資源部のデータによると、南中国海には石油や天然ガスを含む地質構造が200カ所余り、油ガス田が180カ所あり、その潜在的石油の総埋蔵量は合計約550億トン、天然ガスは20兆立方メートル以上と見られ、「第2のペルシャ湾」と称するに足るものだ。李国強氏は、「三沙市はまず天然ガス開発に着手できる。開発企業は国内企業を選んでもいいし、国際企業と共同開発してもいい」としている。

李国強氏はさらにこう語る。「観光も三沙市の主要展開プロジェクトだ。2009年の国務院の海南国際観光島建設計画にも、すでに西沙観光を開発すべきとの記述がある。観光業も現在三沙市への投資を最も引き付けやすい業界ではないだろうか」。

海南省文物局は6月25日、西沙諸島にある北礁、華光礁、玉琢礁、永楽礁など四大区域を文化遺産保護区とし、公安部との海上監督管理プラットフォーム共同設置など近代的科学技術による監督管理モデルを築き、これに海上文化財保護法執行状況に対する日常的な点検を組み合わせて、南中国海の文化財保護に対する立体的な監督管理システムを構築していく旨を発表した。

さらに、南中国海は豊富な漁業資源があり、中国漁民の伝統的漁場であり、海南省の漁民が世世代代にわたって生活の糧にしてきた場所でもある。海南省海洋・漁業庁庁長の趙中社氏は6月24日、メディア記者の取材を受けた際、海南省は三沙市を通じて四大漁業産業を発展させる計画だと述べた。四大産業とは、①海洋漁労業、②浮沈生簀方式深海養殖、③水産資源保護区をベースにした種苗産業、④漁業加工業(漁業品の加工輸出、将来性が高い)である。

「この四大漁業産業は、どれも投資対象として大変魅力的だ」と趙中社氏は言う。

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