Imprimer cet article

Commenter cet article

北京週報>>トップ記事一覧  
民間資本の独占業界参入が現実に

 

中国経済のバトン

今、中国経済の発展は非常に特殊な時期にさしかかっている。経済成長は減速傾向が続き、しかも経済構造調整、産業アップグレード、発展モデルの転換という現実に直面している。「この時期に、民間資本により広い業界分野を開放し、民間資本の活力とエネルギーを十分に刺激することは、中国経済の振興と経済構造転換の促進にとって間違いなく深遠な意義がある」。中国人民大学財政金融学院副院長の趙錫軍氏はこう述べる。

2008年の金融危機発生後、中国政府はすぐに4兆元の投資による経済刺激策を打ち出した。政府の公共投資は中国経済が世界的にもいち早く立ち直る上で大きな効果を発揮したが、このような経済成長は財政能力上の制約を受ける上に、公共投資は投資過熱や生産能力過剰といった問題を引き起こしやすい。その点、民間投資のほうが効率が高く、中国経済の不均衡問題解決の面でも非常に重要な意義がある。

全国人民代表大会常務委員会委員、中国民主建国会中央副主席でエコノミストの辜勝阻氏も次のような考えを示している。「ポスト危機時代において、経済のバトンを公共投資から民間投資へと渡していくのは、経済の持続可能な成長を維持する上で最も重要な戦略的選択だ。なぜなら、公共投資と比べて民間投資は『メカニズムが柔軟、効率が高い、潜在力が大きい、持続可能性が高い、創業や革新に有利、雇用創出性が高い』といった特徴を持っているからだ。民間投資は経済成長の内在原動力と活力を強化し、持続可能な発展を実現するための鍵である」。

中国の民間投資はすでに社会全体の投資のほとんどを占めており、投資需要拡大の重点となっている。発展改革委員会のデータによると、2011年の民間投資は社会全体の固定資産投資の65%以上を占めた。中央銀行の関連統計データでは、中国の民間資金は現在およそ60兆元で、これには35兆2000億元の個人貯蓄と25兆元の私営企業・社会資本が含まれる。

しかしこうした民間投資は不動産、製造業、紡績衣料など非独占業界に対するもので、より利潤の高いエネルギーや鉄道、銀行、電信など国有資本独占業界に対して、民間資本は参入したくともできずにいた。一方の国有資本のほうは効率低下の問題を抱えている。例えば、中国石油や各大手電力会社などの国有企業は資源と市場を独占しているにもかかわらず毎年巨額の赤字を出しており、国家財政で赤字補填をせざるを得ない。民間投資がこうした分野に参入すれば、投資も拡大され、競争を通じて国有企業を活性化することもできる。

このほか、民間投資の投資先は中小企業が多く、雇用創出面で極めて重要な役割を果たしている。現在、中国の民間投資は毎年の都市部雇用の70%と新規雇用の90%を創出している。2008年の金融危機発生後、中国東部沿海地域の輸出型企業は打撃を被り、多くが倒産を余儀なくされた。こうした企業はどれも民間企業だった。金融危機による打撃で生じた労働者の大量失業で、社会的な懸念が高まった。このことからも、民間投資拡大の重要性とそれによる雇用安定という利点が見て取れる。

   前のページへ   1   2   3   次のページへ  

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
中日通貨直接取引の影響は?
民間資本の独占業界参入が現実に
中国の農業経済レベルを上げるには
中国文化発信への提言
特 集 一覧へ
中国共産党創立90周年
チベット平和解放60周年
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区
查查日语在线翻译
查查日语在线翻译: