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不動産抑制は緩和すべきか?
 

行き詰りに陥った不動産市場

国家統計局のデータによると、4月の中国の不動産開発投資は同期比成長9.2%で、ここ2年来で最低となった。新規着工面積は同期比で14.6%下がり、今年に入ってから2カ月連続して下落した。

不動産市場データの推移に、人々はさらに懸念を募らせている。国家統計局のデータによると、1~4月の全国不動産開発投資は1兆5835億元、同期比成長18.7%で、伸び率は1~3月より4.8ポイント下がった。住宅新規着工面積伸び率は1~3月が同期比0.3%成長だったのに対し、1~4月は同期比で4.2%下がった。1~4月商品住宅売上高は1~3月に比べ減り幅が2.8ポイント縮まったものの、同期比では11.8%の減少となった。

民生証券マクロアナリストの郝大明氏によれば、現行の不動産市場抑制で中国の不動産投資伸び率は1ケタ台にまで激減し、販売の不調と高い在庫率のために開発業者は着工を控えているという。抑制政策を進めてきたが、現状では住宅価格はそれほど下がっておらず、一方で不動産成約数は明らかに減少している。不動産市場は行き詰りに陥っている。

今回市場救済策を打ち出した揚州市の不動産市場は、全国各地の不動産市場低迷の縮図と言っていいだろう。揚州市政府の説明によると、2011年下半期以来、揚州市中心部の商品住宅販売は低迷が続いており、その影響で商品住宅在庫数が増えつつある。市場では在庫消化圧力が高まっている。

固定資産投資において重要な不動産投資も4月に入って減少し、投資全体を引き下げる方向に働いた。データによると、中国の4月の工業増加値成長率はこの3年で最低となり、1~4月の固定資産投資は1~3月より0.7ポイント減の同期比成長20.2%で、市場予測を下回った。

「4月の工業増加値減少幅は比較的大きく、不動産投資成長率の下げ幅は最大だった。これは不動産抑制による不動産投資の減少がすでに関連業界にまで及んでいることの反映だ」と郝大明氏は言う。

北京経済技術開発区併設の住居エリアに建設された賃貸マンション「亦城茗苑」 

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