ひとまず形成されつつある市場
中国自動車工業協会が4月12日に発表したデータによると、第1四半期に中国の完成車製造企業が生産した省エネルギー・新エネルギー車は8626台で、そのうち電気自動車は1655台、ハイブリッド車は1300台、代用燃料車は5671台だった。販売面では、第1四半期に中国の自動車市場で販売された新エネルギー車は計1万202台、そのうち電気自動車は1830台、ハイブリッド車は1499台、代用燃料車は6873台だった。
寧夏回族自治区銀川の海宝電気自動車充電スタンドでバッテリー交換を待つ電動タクシー
新エネルギー車は中国で一定の市場規模を形成している。消費者はすでに新エネルギー車を受け入れつつあるため、中国自動車工業協会は今回初めて省エネルギー・新エネルギー車の生産販売状況を集計対象に加え、四半期ごとに発表し始めた。
3月20日から中国は正式に8元というガソリン高価格時代に突入した。ガソリン価格高と低炭素経済を背景にして、新エネルギー車の発展は大勢の赴くところとなっている。
中国は5年前からすでに省エネルギー・新エネルギー車を推進しており、北京、上海などの大都市を含む全国25都市を「新エネルギー車モデル都市」とし、省エネルギー・新エネルギー車の推進と普及を進めてきた。現在のところ、中国の省エネルギー・新エネルギー車販売台数のほとんどがこれらの都市におけるものだ。
『計画』では、省エネ車の購入と使用を奨励する政策を実施し、自家用新エネルギー車購入に対する補助をテスト展開するとしている。これは中国の新エネルギー車モデル都市の範囲がさらに拡大し、自家用車としての購入が重点となることを意味しており、中国政府がさらに強力な奨励政策を打ち出す可能性もある。
北京市は明らかに先頭を走っている。北京市発展改革委員会の資料によると、北京市は自家用電気自動車向け充電施設の面で支持を提供していく。現在、北京にはすでに大きな充電スタンドが4カ所建設されているが、主に路線バスと清掃車向けのものだ。そのうち高安屯は世界最大の自動車充電スタンドである。2012年末までに、北京全市の公共サービス分野の新エネルギー車総数は5000台に達する見通しだ。
2015年末、北京では乗用車用インテリジェント充電サービス網が一応の完成を見る予定で、5号環状道路内の充電サービス半径は5キロ以内になる。地下鉄や路線バスのターミナルには、30分で電気自動車を80%充電できる急速充電ポイントが設置される。
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