Imprimer cet article

Commenter cet article

北京週報>>トップ記事一覧  
震災1年、魯迅と藤野先生の地を訪ねて

~今に伝わる仙台のホスピタリティ~

周菲菲(北海道大学大学院文学研究科)

 

去年の3月11日午後2時46分、私は北海道大学の留学生寮にいた。激しい揺れがあったが、あれほど大きな被害になるとはその時、想像できなかった。夕方から津波や死傷者のニュースがテレビで流された。福島、茨城、仙台……「仙台」だ!魯迅先生が留学していたあの仙台。中国で最も知名度の高い日本人「藤野先生」が教えていた仙台。魯迅先生の“故郷”とも言える仙台は、震災から1年経ってどうなっているのだろうか。私は魯迅、藤野両先生に会いたくなり、3月23日に飛行機で新千歳空港から仙台へ向かった。

空港の復活に感激し勇気もらう

太平洋の海岸から1キロほどしか離れていない仙台空港は、地震の後に発生した津波の海水がなだれこみ、滑走路全体が冠水した。滑走路にあった飛行機が、津波の海水に流されていくテレビの映像を当時見て、私はこんなことが本当に起こるなんて信じられないというほど驚いた。

現在の仙台空港は、1年前の惨事がまるでなかったかのように見事に復活していた。あれほど大きな災害にあっても、1年後には立派に立ち直った空港の姿を見て、人の力の偉大さと素晴らしさを知らされる思いがして、私にも何か勇気が湧いてくるように感じた。

この感動と勇気は、魯迅先生の作品を読んだときに感じたものと共通するものがあった。中でも「藤野先生」という作品には何か特別な愛着を感じた記憶がある。私は2年前、日本に留学することが決まってから、日本留学の大先輩の経験談として、「藤野先生」を再読し、感慨を新たにした。

1902年、魯迅は官費留学生として日本に派遣された。初めは東京弘文学院で日本語を学び、後に仙台医学専門学校(現東北大学医学部)で医学を学んだ。そこで教えを受けた藤野先生を、人生で「自分の師と仰ぐ人のなかで、最も」彼を「感激させ、励ましてくれたひとりである」と尊敬し、藤野先生の写真を書斎の机の前にかけて、自分を励ましていたという。

そういう魯迅先生が、医学から文学を志した仙台、生涯最も感激する人物と出会った土地は地震や津波に遭い、今はどういうふうになったのかという疑問を抱いて、私は朴澤公代さんに仙台市内を案内していただいた。

1   2   3   4   次のページへ  

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
モデル転換で発展目指す内蒙古経済
震災1年、魯迅と藤野先生の地を訪ねて
黄河流域を撮り続ける夢追い人――喬喬さん
「三炭循環」で砂漠化を防ぐ
特 集 一覧へ
中国共産党創立90周年
チベット平和解放60周年
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区
查查日语在线翻译
查查日语在线翻译: