砂漠化防止についての誤解
砂漠化防止の方法や、砂漠化防止と砂漠化地域の持続可能な開発との関係をどのように処理するかなどの問題は、ずっと論議を呼んできた。
寧夏回族自治区霊武市白芨灘の防砂林での種まき作業 (劉泉竜撮影)
紹介によると、世界のかなりの砂漠は水分含有量のある砂漠だという。つまり砂漠の地表から50センチまでの土壌中の水分含有量が5%ある。これだけ水分があれば、植物の栽培と成長には十分だ。
内蒙古毛烏素生物質熱電公司董事長の李京陸氏は、「砂漠化防止の一般的な手段としては植樹が用いられるが、植樹が成功した後、砂漠の緑化を維持するための投資は底なしになるくらい大きい」と語る。これは人類につきつけられた挑戦だが、また同時に砂漠化防止の根本でもある。砂漠化防止には潅木を植える以外ない。しかし潅木は切らなければ枯れ、切るほどよく育つという習性を持っているのである。
李氏は言う。「植樹は実際には砂漠化防止の入口にしかすぎない。砂生植物はその成長特性によって、3~4年ごとに手を入れてはじめて砂漠の生態維持の最も根本的な方法になる。植樹が成功しても、定期的に手を入れなければ砂漠は結局のところ砂漠に戻ってしまう。そのため砂漠化防止に当たる人々はしばしば、『植林をし、木々を茂らせ、生態を復元することができても、十数年後には再び劣化してしまい、とどのつまりはやはり砂漠化』という苦境に直面することになる」。
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