――どの国での公演が印象深いですか?
ヨーロッパの国で一番好きなのはフランスとイタリアだ。京劇は観客との交流が必要とされる芸術であり、我々は観客の反応にとても興味を持っているからだ。反応が最も強烈で、芸術に対する理解力が最も高かったのはフランスだ。フランス人は芸術に対して敬虔な気持ちがあり、その芸術認識力にも非常に感動した。
瀋陽市の小学校で、京劇に興味津々のイタリア人児童(左から2番目)
京劇公演は日本でもとても人気がある。日本の観客は京劇を理解しやすい。日本の文化は中国の文化と近いし、京劇は歴史上の人物や史実を演じることが多い。日本人は中国の『三国志』や『水滸伝』も非常によく知っているので、公演の際に内容や文化の上で壁が存在しない。
楊赤略歴 51歳。京劇袁派の優秀な伝承者であり、国家一級俳優。中国戯劇梅花賞、京劇梅蘭芳金賞、上海白玉蘭賞など国家級の大賞を多数受賞。楊赤氏の演じる李逵、曹操、項羽などの人物は個性が鮮明で、真に迫っている。
「北京週報日本語版」2012年3月26日
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