第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の記者会見が14日、北京の人民大会堂の3階にある「金色ホール」で開かれ、中国国務院の温家宝総理が就任後9年間を回顧し、GDP目標引き下げなどのホットな問題について、国内外記者の質問に答えた。

 

米紙ワシントン・ポスト記者：1年前に私の同僚が直接選挙の実施に関して質問した際、温首相は「このプロセスは段階的に進めるべきだ。まず中国の庶民は村のことをきちんとできることを証明すべきだ。その上で、徐々に郷、県の事もきちんとできるようになる」と述べた。世界の多くの国の庶民は直接選挙を通じて自らの指導者を選んでいる。中国の庶民はいつになったら、こうした競争のある、直接的な選挙を通じて自らの指導者を選ぶことができるようになるのか。

温総理：その通りだ。私は村民自治を揺るがず実行し、かつ直接選挙という村民の合法的権利を保護すべきだと一度ならず表明した。農民による村民委員会の直接選挙の成功は、現在多くの実践によって証明されている。彼らは大きな熱意を抱くだけでなく、村民委員会組織法に基づいて厳格な選挙方法も定めている。

大衆は村のことをきちんとできれば、郷のこともきちんとできる。郷のことをきちんとできれば、県のこともきちんとできる。私は今もそう思っている。われわれはこの道に沿って大衆に大胆な実践を促し、かつ実践の過程で彼らが鍛えられるようにすべきだ。中国の民主は国情に基づき段階的に発展すると私は信じている。どんな力もこれを阻むことはできない。