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日本のスズメと富士山に異変?!

 

◇動物全体への問題をスズメが警告◇

減っている原因について、気密性の高い住宅が多くなり、スズメが巣を作るすき間のある住宅が少なくなったことや、都市のコンクリート化が進んで空き地がなくなり、スズメのエサとなっていた雑草の種子や虫がいなくなったことなどが考えられている。私はそれだけではないような気がする。大気汚染や土壌、水質汚染により、スズメのエサに含まれる化学物質の影響による“スズメの少子化”や、ダイオキシンによる産卵率の低下なども考慮する必要があるように思う。とすれば、スズメだけの問題ではなく、他の鳥類や食物連鎖による動物全体にかかわる観点からの調査も必要になってくる。スズメの減少はその必要性を人間に警告しているのではないだろうか。

スズメは稲穂などを食べる害鳥と思われがちだが、初夏の子育て中は、チョウやガなどの幼虫をヒナに与え、農作物から害虫を駆除してくれる益鳥でもある。もしスズメがいなくなれば、害虫が急激に増え、農作物に大きな被害を与える。かつて中国で、ハエ、カ、ネズミとともにスズメも「4つの害追放運動」として駆除した。とたんに害虫の農作物被害が大きくなり、あわててスズメを害鳥から外したこともあった。

減少傾向が続きこのままスズメがいなくなってしまっては、農作物への被害とともに、童謡や民話に登場したスズメもやがて忘れられてしまうだろう。「スズメの涙」「スズメ百まで踊り忘れず」などという言葉まで消えてしまえば、日本文化の伝統にも影響してくる。

◇スズメの世界にも何か異変が◇

スズメは人とともに生活する野鳥である。スズメが生息していなかった山林に開拓集落ができて、人が住むようになるとやがてスズメもやってくる。過疎化などで人がいなくなると、人家が残されていてもスズメもいなくなる。人を盾にして、天敵である猛禽類など大型の鳥も避けられることを知っているのだろう。だからと言って、人に対しては決して警戒心を解かず、人に慣れることはない。

埼玉県狭山市の自宅庭で仲良くリンゴを啄むメジロ夫婦

私は日本の自宅庭にエサ台を作り、何年間もスズメにパンくずなどをやっていたが、まったく警戒心を緩めてはくれない。今回一時帰国していた間、まったく姿を見せなかったスズメに代わってやってきたメジロは、スズメほど警戒心がない。ゆっくり近づいてリンゴやミカンを啄んでいるところにカメラを向けても、あまり気にしないようだ。ひょいと一度こちらを向いて「やあ、ごちそうになっていますよ」といわんばかりの表情のあと、無心に啄んでいる。

元来スズメは警戒心が強い鳥である。専家楼の窓辺でも1年間近く、毎日パンを細かく切ってエサ台に入れている。しかし、窓ガラス越しに少しでもこちらが動くと、一斉に逃げて行く。パンがなくなったら毎日補給しているのだから、少しは分かりそうなものだが、いっこうにその気配はない。

しかし、スズメの世界にも異変が起きているようだ。「人の手からエサを食べたり、近くに寄ってきてエサを催促したりするスズメの群れが(日本)全国で見つかっている。」「北海道から九州まで8道府県で同様の現象が見られている。」(朝日新聞2011年7月26日)という。この現象はスズメが何かを人に伝えたいのではないだろうか。

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