今後の地域経済の発展
中国経済の成長速度はここ1、2年下がる傾向が現れており、その上この傾向がまだ続いているため、中国地域経済のバランスのとれた発展のための政策は影響を受けるのではないかと心配されている。
2009年9月24日に北東アジアハイテクノロジー博覧会が瀋陽市で開幕した。写真はモンゴルのブースで協力文書にサインするロシアからの参加者(中央) (任勇撮影)
これに対し、中国国際経済交流センター常務副理事長の張祥氏は次のように述べた。「現在はまだその心配は必要ない。中央政府は第12次5カ年計画の中で地域経済発展をいまだかつてないほど重視しているからだ。今後の地域経済発展において、どのように各地の優位性をとらえて東部、中部、西部及び東北地域がすべて飛躍的な発展を遂げるのかについてよく考える必要がある」。
1990年代以来、中国は西部大開発、中部崛起及び東北地域などの古い工業基地の振興といった地域発展戦略を続々と発表した。これらの戦略をより良く実現し、さらに大きな成果をあげられるようにするため、ここ2、3年来、中国政府は珠江デルタ、長江デルタ、天津浜海新区、福建省海峡西岸経済区など多くの地域計画や文書を相次いで承認した。張氏は「これらの計画に共通する中心思想は、それぞれの独特な地域的資源と伝統的優位性を十分に利用して経済・社会の発展を実現するというものだ。これは地域経済発展の最も重要な任務であり、その優位性でもある」と語った。
張氏はさらに次のように述べた。「各地域の経済発展はもっと波及力と牽引力を持たなければならない。中国地域経済の原動力は主に『特恵政策』から生まれ、これは各地域が地域経済発展を打ち出す主な動機であり、国が地域経済を支える主な手段でもある。地域経済発展は地方の特色ある経済発展モデルを実現した後、周辺の経済に対してもっと大きな波及効果や牽引する役割を果たし、まず地域経済を発展させ、それから周辺地域を牽引して一緒に発展させるという地域経済戦略を体現しなければならない。こうしてこそ、各地域経済の中心地位と持続可能な成長力を保証することができる」。
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