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土と火の神を祭る元宵の伝統行事「山西社火節」

 

現代生活と伝統行事の保存

中国では旧暦は依然身近な存在だが、それでも北京などの都市部では徐々に伝統行事や民俗習慣が薄れつつある。「都会ではもう伝統行事は形骸化してしまった。行事食を食べるくらいだ」。北京っ子自身がこうつぶやく通り、元宵節は爆竹や花火を除けば元宵を食べる程度の日になってしまったように見える。そうした状況にあって、晋中、とりわけ左権に昔ながらの伝統芸能や行事が残っているのは極めて貴重なことだ。

左権県の社火節。元宵の月の下でかがり火にあたる人々。

 

「交通が不便で外部との交渉が少なかったことが、この地の民間芸能の保存にかえって役立った」。地元の人はこう言うが、では、道路が通り、鉄道が通り、インターネットが通じるような現代において、左権の社火節は今後もこのままの姿を保っていけるだろうか。都市化や現代化で便利な生活を手に入れたかわりに、人間関係が希薄になり伝統行事や民間芸能が失われつつある大都市。これから産業発展を成し遂げようと意気込む農村が、それと同じ轍を踏まないとは限らない。農村が現代化と産業発展を遂げつつ伝統行事や民間芸能を守っていくことはできるのだろうか?地方政府主導の大型パレードや花火大会はそのための施策の1つだろう。それと同時に、伝承者自身が伝統を守ろうとする強い意志も必要だと思う。演者・観客ともに笑顔が弾けた左権の「串火盤」からは、自分たちの伝統を心からいつくしみ、楽しむ精神が感じられた。勢いよく燃え上がるかがり火にあたりながら、「この笑顔こそが伝統保存の一番の原動力だ」との思いを強くした。

(写真はすべて筆者写す)

「北京週報日本語版」2012年2月13日

 

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