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古鎮の新春、めでたいこと多し

 

着々と増え続ける観光収入

夏松さんと張敏さんはともに青岩で生まれ育った80年代世代の女性。08年に大学を出た後、賑やかで騒々しい大都市で成功する道を選ばす、一緒に青岩に戻って企業を設立しました。

今も昔ながらの自給自足の生活

でも、帰郷しての起業は2人が想像していたほど簡単ではありませんでした。先ず創業前期の運転資金の問題。「幸い、当時、国や省は『大学生自主創業計画』を奨励していたので、わたしたちは4000元の援助金をスムーズに得ることができ、それに親戚や友人から6000元の支援を受けて、じきに古鎮に小さな店を開きました」。張さんによると、最初は地元の観光記念品やみやげ物を売っていましたが、古鎮に観光に来る人は鎮を一回りすると、記念品を買ってすぐ帰り、これでは古鎮自身特有の文化や歴史を理解することができないのに気づき、そこで、地元の県誌や古鎮関連の歴史資料を探し出し、詳細に読んでほかの人にはない古鎮に関する解説を習得しました。後に観光客にガイドや解説のサービスを提供するようになり、時間がたち、店を訪れる人がぐんと増えたそうです。2人は鎮以外でも著名人です。

この2年来、賃貸料やコストを除いて、2人の収入は10万元にのぼるそうです。今年は春節の休みを迎え、わずか2日間で純収入は1万元を突破。新春がもたらしたのは、活気あふれる旧正月の雰囲気にとどまらず、さらに豊かな収入ももたらしてくれたようです。

「もともと、わたしたち双方の両親や親戚はみんな、鎮に戻って起業することには反対でした。今では疑問視する声はありませんが、それはわたしたち自身が働くことで自身を証明したからです」。今後の事業の発展については、自分自身が学んだことで、自分自身の能力で、古鎮の文化に内在する価値を高めるため、なすべき努力をしていきたいと話していました。この数年来、古鎮を観光したり、古鎮で春節を過ごしたりする人が年々増えているのが、取材で分かりました。10年前の春節の数千人から、現在は数十万人と、この数字の変化は、古鎮人の観光収入が増え続けていることを示しています。また変化の背後に、彼らが絶えず観光資源を掘り起こし、観光環境を最適化し、観光サービスを改善していることがうかがえます。

文化は創造力を刺激し、文化の薀蓄は経済的価値を創造します。著名な詩人や翰林院の学士、清朝末期の状元(科挙試験で「進士」の首席合格者)を輩出した文化あふれる古鎮。悠々かつ古色蒼然とした地域文化の魅力こそが、まさに発展に向けた尽きない原動力となっているのでしょう。(写真はすべて筆者写す)

「北京週報日本語版」2012年2月1日

 

 

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