本誌記者 馬 力
おめでたい赤色の灯籠、壁に掛けられた木版の年画、家の入り口に貼られた赤い対聯(ついれん)、路地裏にたくさんつり下げられた腸詰めや肉の燻製……。貴州省の青岩古鎮(古い村)。至るところ新年を迎える雰囲気に包まれていました。
真っ赤な新春の対聯、古鎮の人の最も美しい願いがそこにある
青岩鎮は貴州省の省都・貴陽市の南郊、市中心部からおよそ29キロのところにあります。同省の四大古鎮の1つ。明代の洪武年間に形成され、清代を経てすでに600年余り。設計が精緻で、技法が細密な明清時代の古建築が軒を連ねていて、寺や廟、楼閣の彩色を施した梁や棟、折り重なるひさしなどを目にすることができます。近くにある青色の岩峰が鎮の名前の由来。古色蒼然とした様から、中国で最も魅力あふれる小鎮と呼ばれています。
新春の初め、古鎮への思いを抱きながら、新年を迎える雰囲気、古鎮が醸し出す新春への息吹を肌で感じようと、北京から青岩へ。
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