温州民営企業の苦境

信泰集団の胡福林董事長出国事件は、温州企業の苦境を覆い隠していた黒布を引き剥がし、中国民営経済の揺りかごと言われた温州市で、多くの企業が資金ショートを起こし経営が苦境に陥っていたことが明らかになった。温州企業のほとんどは輸出型企業であるため、今年の人民元高の加速や国際市場の萎縮、国内のインフレによる人件費コスト・原材料コスト上昇などの影響を受け、大多数の企業が経営赤字を出した。

　２０１１年１１月１４日、眼鏡フレームを生産する温州信泰集団の従業員　（王定昶撮影）