中国の胡錦涛主席は26日午前、北京の人民大会堂で日本の野田佳彦首相と会談した。
胡錦涛主席は次のように述べた。過去1年、中日関係は全体的に発展趨勢を呈した。今年9月、日本の新内閣発足後、両国関係は幸先よいスタートを実現した。中日両国は平和、友好、協力の道を歩み続け、戦略的互恵関係を絶えず強固・発展させてきた。これは互恵・ウィンウィン、共同発展の実現だけでなく、アジアと世界の平和、安定と発展、繁栄にも有利となる。来年は中日国交正常化40周年を迎える。中国側は日本側と共に中日友好の旗印を掲げ、各種の記念活動と「中日国民交流友好年」の活動を入念に計画、実施したいと思っている。また、中日間の4つの政治文書に記された各種の原則と双方が合意した重要な共通認識に基き、「歴史を鑑として未来に向かう」という精神で政治の相互信頼を強化し、交流・協力を拡大し、中日の戦略的互恵関係の新たな局面を共同で切り開く考えだ。
野田首相は次のように語った。中国の発展は日本と世界にとってチャンスである。国交正常化から40年で、中日関係は飛躍的な発展を遂げた。両国間の貿易額と人員の往来は大幅に増加し、両国政府は中日間の4つの政治文書の主旨に基き、両国関係の発展に取り組んできた。胡錦涛主席が2008年に訪日した際、両国は戦略的互恵関係を発展させることで合意した。双方は来年の中日国交正常化40周年を契機に、政治の相互信頼とハイレベルの交流を強化し、国民の交流を促進し、経済の互恵関係を深め、経済・貿易、環境、金融、観光などの分野の協力を強化し、アジア太平洋地域の平和と繁栄を促進し、中日の戦略的互恵関係を絶えず深めなければならない。
朝鮮半島情勢について、胡錦涛主席は「朝鮮の安定と発展は、関係各方面の共同利益と一致し、国際社会が望むことでもある。中国側は日本側を含む関係各方面と共に朝鮮半島の平和と安定、半島と北東アジアの持続的な平和と長期的な安定に取り組んでいく」と述べた。
野田首相は、「朝鮮半島情勢の新しい変化を前に、中日両国が協力を強化し、半島の平和と安定を維持することは共同利益と一致する」とし、日本側は中国側と引き続き協力したい考えを示した。
会談には、外交部の楊潔チ部長などが出席した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月26日 |