成長予測
『経済青書』によると、経済成長をけん引してきた「トロイカ」(投資・消費・輸出)の成長率は、来年いずれも減速すると見られる。
投資
2011年、各地の保障性住宅(低中所得者向けの廉価な住宅)建設の展開にともなって、社会全体の固定資産投資の名目成長率はなおも高い水準にあり、名目成長率は24.5%前後、実質成長率は16.7%になると見られる。
2012年の投資は小幅に減少し、名目・実質成長率はそれぞれ22.8%、15.4%になるだろう。
消費
2011年、消費刺激政策撤廃などの影響を受けて、社会消費財小売額成長率が低下した。名目成長率は前年比1.6ポイント減の16.7%、実質成長率は前年比3.6ポイント減の11.2%だった。
2012年の社会消費財小売額は20兆元を突破し、名目・実質成長率はそれぞれ15.7%、11.3%になる見込み。
対外貿易
2011年の対外貿易成長率は明らかに低下し、年間の輸出入成長率はそれぞれ24.7%、20.4%となり、年間の貿易黒字は1600億ドル前後で、3年連続の貿易黒字減少となるだろう。
2012年は、輸出入総額成長率が20%以下、黒字が1350億ドル前後まで減ると見られる。経済成長における対外貿易の貢献はなくなるだろう。
「北京週報日本語版」2011年12月16日
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