◆焦点3 資金の投資先
欧米経済の低成長の常態化を受け、政策面の投資はどこに集中するのか。多くの専門家は、「政府が前回の4兆元投資に匹敵する大規模投資を実施する可能性は低い。財政支出も、国民生活や消費拡大に向けられるだろう」と見なしている。
巴副所長は、「来年の財政支出は、国民生活、消費拡大、新興産業、農地・水利、保障房(低所得者向けの住宅)の建設、教育・医療分野に受けられ、市場の注目を集めるだろう」と述べた。
周副所長もまた、「来年の財政政策は、構造調整を特徴とする。来年は経済安定化によるモデルチェンジの機会を迎える。ゆえに国民消費、省エネ・環境保護、新興産業への注目が必要だ。また地域的な要素を考慮に入れ、バイオ医薬、現代サービス、新材料、新エネルギー、省エネ・環境保護により注目する必要がある」と指摘した。
巴副所長は、「2012年の保障房投資状況は、市場の予想を上回るだろう。中央政府が地方政府と、5年間で3600万部屋の保障房を建設する計画を締結したためだ。2012年の地方の政策的投資は、保障房に向けられると見られる。ゆえに今年、一部の省・自治区・直轄市は、10、11月より土地と資金の確保を開始している。来年の1-4四半期の保障房進捗状況は今年を上回り、よりバランスよく分布されるだろう」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2011年12月12日
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