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中央経済工作会議が開催、経済動向の3つの焦点について議論

 

1年に1度開催される中央経済工作会議が本日開催された(会期は3日間を予定)。今回は過去10年間で開催が最も遅れ、中国経済が複雑な時期にさしかかっていることを示している。南方日報が報じた。

中央経済工作会議は、中国の過去1年間の経済状況を総括する会議であり、今後1年間のマクロ政策の指針とされており、重要な意義を持っている。現在の国際経済環境が楽観を許さないことから、市場は今年の経済工作会議に関心を寄せている。2012年の中国経済動向の疑問符は、以下の3つの問題に集中している。1、中国の経済成長は鈍化を続けるか。2、来年のマクロ政策の重点はどこにあるのか。3、欧米経済の低成長が常態化する中、財政資金をどこに投じるべきか。

◆焦点1 経済成長ペース

公式データや専門家はすでに、2012年の経済発展の見通しを立てている。来年の経済成長緩和は確実で、市場はGDP成長率が9%を下回ると予測している。

11日、北京釣魚台国賓館で開催された「国盛証券2012年投資戦略報告会」において、中国国務院発展研究センター金融研究所の巴曙松副所長も、中国経済が鈍化に向かっていると明言した。

「2012年は、中国の高度経済成長が中度経済成長に移り変わる年となる。中国の今後のGDPとCPIの上昇率は、これまでの10%+2%から、8%+4%となる。つまりGDP成長率が8%に低下し、CPI上昇率が4%に増加することを意味する」

国盛証券研究所の周明剣副所長も巴副所長の意見に同意し、「2012年の経済成長率は鈍化し、インフレも長期化するだろう。来年の経済成長率は今年の約9.2%を下回り、8.5-8.8%となる見通しだ。全体的に見て緩和化の傾向で、これが長期化する流れだ」と指摘した。

「2007年第3四半期より経済成長に陰りが見え始めている。高度経済成長は多くのボトルネックに直面し、下方調整は必然的だ」

また欧米経済低成長の長期化も市場の共通認識となっている。欧米諸国は中国最大の貿易パートナーであり、中国の輸出に対して大きな影響をもたらすと見られる。輸出は経済成長をけん引する3つの要因の1つであり、輸出の鈍化は経済成長の鈍化を招く。

税関総署はこのほど、1-11月の中国の輸出入状況を発表した。データによると、中国の1-11月の輸出入総額は、前年同期比23.6%増の3兆3096億2000万ドル(約255兆円)に達した。貿易黒字は1384億ドル(約10兆6600億円)に達し、成長率が18.2%鈍化した。11月の輸出入総額は3344億ドル(約25兆7500億円)、貿易黒字は145億2000万ドル(約1兆1200億円)となり、成長率が34.9%鈍化した。中国の輸出成長率は4ヶ月連続で鈍化している。

欧州は中国最大の輸出先である。欧州債務危機により中国の貿易黒字が減少し、前年比で300億元(約3600億円)の減少が予想され、来年はさらに500億元(約6000億円)の減少が予想される。

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