都市・農村人口同一比率
昨年3月、第11期全国人民代表大会第3回会議で選挙法改正に関する決定が可決され、全国人民代表大会代表の定員が明確になった。全国人民代表大会常務委員会は、各省、自治区、直轄市の人口に応じて、1人の代表が代表する人口数を都市と農村とで同一にする原則と、各地区、各民族、各方面における適切な代表人数を保証するべきとの要求に従って、配分を行った。
「都市と農村の同一人口比率による人民代表大会代表選挙で、選挙区分が調整され、都市部の選挙区が減り、農村の選挙区が増え、農村選挙区選挙で選ばれる代表数が適切に増え、それに伴って末端レベル代表の数も増える。これは代表構成比率の改善に役立つ」。江西省人民代表大会常務委員会選挙任免連絡業務委員会の呉会清主任は言う。
一方全国9億の農民にとっては、参政・議政の道が明らかにスムーズになり、県・郷級人民代表大会の中で自分たちに身近な代表の割合が大きく増え、農民の利益を代表する発言権もこれに伴って増えることになる。
現在、中国の都市と農村の多くでますます「一体化」が進み、利益構造の本質的な調整が始まっている。「『郷』の範囲は、農民や『元農民』のほかにも、都市部からの移転住民、その土地以外からの出稼ぎ労働者など大量の外来人口が流入したことで、人口構造がますます複雑になってきた。これについて中共北京市朝陽区来広営地区機関業務委員会の張克斌書記は、「資質が高く、代表する範囲の広い代表を選ぶことが、来広営地区の農村から都市部への転換の鍵となる」と言う。来広営郷政府人民代表大会の宋国華主席は「今回の選挙は、来広営地区で初の都市住民意義を持つ選挙だと言える」と指摘している。
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