2011年11月2日、北京石景山区八角北里選挙区の人民代表大会代表候補者と有権者との対面会で、有権者の質問に答える王玉娟さん (新華社)
対面
11月2日午前、北京八角北里社区サービスセンターでは、石景山区選挙委員会人民代表大会代表の正式候補者と有権者の交流会が行われ、400平方メートル近くあるホールにあふれるほどの人が詰めかけた。
会場には他地域から参加した住民もいた。そのうちのある元教員は、「これまでは対面する機会がなく、有権者と候補者は誰が誰かも分からず、誰を選び誰を選ばないかを決めるのは『当てずっぽう』だった。単に名前や勤務先、職務、同僚の短い紹介(これすらないことが多かった)を頼りに適当に名前を書いて終わりで、本来なら真剣であるべきの選挙が賑やかな『うわべだけのイベント』になってしまっていた」と言う。今年66歳になるこの元教員は何度も末端レベル人民代表大会代表選挙に参加したことがあるが、候補者が学校関係者だった2回を除いて、他の候補者は一度も会ったことがない人ばかりだったという。「今回はいいよ。去年選挙法を改正した際に法が整備され、有権者が候補者をあまり知らないという問題について法的に明確になった。有権者が候補者との対面を要求した場合、選挙委員会は関連活動を開催して、代表候補者が自分の状況を説明し、有権者の質問に答えなければならなくなった」。
9時30分、八角第三選挙区の候補者4人が登場し、有権者に対し自分の仕事状況と当選後の抱負を1人ずつ述べた。その後は「面接」段階へと進んだ。隣近所どうしでいつも顔を合わせている間柄ではあるが、有権者たちはまったく遠慮なく質問し、質問内容は多岐にわたり、納得できない回答に対してはとことんまで問い出した。
北京などの選挙委員会では具体的な規定を作り、代表候補者と有権者との対面会を行っている。広州では、全部で4569名の区・県級市人民代表大会代表候補者と4376名の鎮人民代表大会代表候補者が対面会に臨んだ。「山西省や江西省など選挙がほぼ終了した省や自治区の状況からすると、選挙委員会が法に基づいて企画した候補者と有権者との交流会が全国範囲で広く行なわれ、改正後の新選挙法の関連規定が着実に実行されるようになった」と何曄暉全人代常務委員会副秘書長は語る。
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