2011年11月8日、北京市西城区中南海選挙区の人民大会堂投票所で行われた北京市区県人民代表大会代表選挙の投票に向かう有権者 (劉衛兵撮影)
候補
11月1日、北京市朝陽区呼家楼の住宅の入口に、この選挙区の正式な候補者4人の氏名、年齢、党派、学歴、勤務先などの基本情報が書かれたピンクの紙が張り出された。中国『選挙法』の規定では、人民代表大会代表の正式候補者名簿と基本状況は、選挙日の7日前に公示されることになっている。
呼家楼のこの名簿には、予想通りこの地域の住民におなじみの殷金鳳さんの名前があった。北京の居民委員会主任で唯一2005年の「全国労働模範」に選ばれた殷さんは、2000年から、その担当部門は10年連続で「北京市先進社区居民委員会」に選ばれた。「もちろん、みんな殷金鳳を選ぶよ!」、「殷さんは一番信頼できる『身内』だからね!」8日の早朝、投票所に集まった有権者の多くがまったく包み隠すこともなくこう言った。ある80歳を超えたお年寄り(男性)は、「殷主任が公開している携帯電話と家の電話は『空き巣老人』(独居老人)にとって困った時のホットラインになっていて、電話をかければ24時間いつでも来てくれる」と言う。「それに殷さんは学校と連絡を取って、特にお金に困っている住民約80人のために再就職のための職業訓練の機会を作り、1人1人仕事を世話してくれた」。こう当時を回想するのは、殷さんに仕事を世話してもらったうちの1人だ。多くの有権者にとって、殷さんは居民委員会主任としても代表としても、いつでも「民衆の意見」に耳を傾け、「民衆を代弁」し、住民の望みを把握して、積極的に住民の難題を解決してくれる存在だ。
多くの有権者が、殷さんを通じて人民代表大会代表の忍耐強さと能力を目の当たりにし、代表は確かに力を発揮できるということを信じられるようになった。長くここに住む過逸さんは言う。「この地域は、弱者に手が差し伸べられ、矛盾や問題を解決するために連携するコミュニティーになった。殷代表がそれに果たした功績は大きい」。
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