本誌記者 唐元愷
11月8日、北京の高校3年生の劉子晗さんは18歳の誕生日を迎えた。この日はちょうど北京市の区・県、郷・鎮の人民代表大会代表選挙の投票日。劉さんは金融街金五選挙区の投票所で人生初の選挙票を投じた。
中国の憲法と選挙法の規定では、法により政治権利が剥奪されていない限り、満18歳以上の公民であれば、民族や種族、性別、職業、出身家庭、宗教信仰、教育程度、財産状況、居住期間に関わらず、選挙権と被選挙権を有する。
政府筋の統計によると、北京の今回の改選選挙の登録有権者は16の区・県合計で937万5000人。うち910万の有権者が7399の選挙区の投票所1万2784カ所(他に一部の機関部門や投票所に行けない高齢者や身体障害者などの家への移動投票箱もあった)で無記名投票が行われた。全市の投票率は97%で、北京市の最近3回の改選選挙のうち最高となり(2003年は95.3%、2006年は96.36%)、区・県人民代表大会代表4349名と郷・鎮人民代表大会代表9931名が選出された。
今回の県郷人民代表大会代表改選選挙は昨年改正された新しい『選挙法』公布施行後に初めて行われる選挙である。これまでとは異なり、「都市・農村同一人口比例選挙」が開始され、これが今回の選挙最大の注目点とされている。
2011年11月8日、北京市西城区老墻根広安東里選挙区の投票に向かう孫東華さん(左)と李竜泉さん (羅暁光撮影)
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