明るい前途
今、世界は深刻で複雑な変化の中にいる。一部の先進国の経済回復は力を欠き、深刻な金融・債務危機が起こり、世界の経済と金融は依然として楽観を許さない情勢だ。それと同時に、世界的な食糧問題、エネルギー問題、環境問題がますます人類の持続可能な発展を脅かすようになっている。厳しい外部環境は東アジア地域の発展に少なからざる挑戦をつきつけている。したがって、地域協力の促進と共同発展の実現は、この地域の国々に共通の願いである。
2011年11月1日、広西チワン族自治区欽州保税港区埠頭のコンテナ置き場。ここは中国でASEANと最も近い保税港区だ (張愛林撮影)
現在、中国は「十二五」期間に入り、「小康社会(ややゆとりのある社会)」全面建設の重要な時期にあり、経済モデルの転換と民生改善という大きな任務に直面している。一方ASEAN諸国はASEAN経済共同体の期日通りの実現に向けて、ASEAN全体の実力と経済競争力を保とうと努めている。こうした状況の中で、戦略的コミュニケーションと戦略的相互信頼の強化、より広い領域・より高いレベルでの協力、内発的な活力と原動力の増強、経済発展の加速、民生の改善が双方首脳の共通認識になっている。中国とASEANはすでに多くの利害が一致する運命共同体であり、協力基盤は堅固で、その見通しは明るい。
「北京週報日本語版」2011年11月28日
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