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【環渤海経済圏】河北省産業開発拠点の今

 景勝地ならではの環境型産業区:北戴河情報産業基地

国家指導者の避暑地であり、夏の「北戴河会議」の舞台としても有名な北戴河は、北京から280キロ。比較的気軽に行くことのできる観光地として人気が高い。秦皇島市中心部からは車で30分ほどの距離だ。曹妃甸や秦皇島のような大規模開発路線とは一線を画し、風光明媚な北戴河ではその特色を活かした景勝地ならではの産業区開発が進んでいる。

「硅谷湾」北戴河情報産業基地は、河北省国有資産監督管理委員会傘下の河北省信息産業投資有限公司が4億元を投じて建設を進める新しい産業区。海岸線まで車で10分という恵まれた環境にあり、景勝地としての知名度や優れた自然環境を存分に活かした環境型産業ベースを目指している。

敷地面積は13ヘクタールで、容積率は0.77、緑化率は41%という緑に恵まれたゆったりした環境が自慢だ。一期工事ではオフィス、二期工事ではマンションの建設が計画されており、完成は2014年の予定。オフィスは独立した別荘タイプを採用し、別荘地として有名な北戴河の雰囲気ともよく調和している。

誘致産業は国内企業が中心で、アニメ、テレビ・映画、ソフト開発など文化産業、大企業の本部や研究開発部門、ハイテク産業などが対象だ。現在すでに清華同方、上海新世紀など39社が契約しているという。

「硅谷湾」関係者は、「北戴河は有名で環境もいい。居住環境がよく、まるで『家』にいるような気分を味わえる」とその魅力をアピールする。巨大工場や物流拠点向けに広大な土地を用意して大規模なインフラ整備を行う従来の産業開発区とは違った、景勝地の特色を活かしたコンパクトでスタイリッシュな産業ベースのあり方として注目される。

      建設が進む「硅谷湾」北戴河情報産業基地の別荘式オフィス

                                                                                       (写真はすべて筆者写す)

「北京週報日本語版」2011年11月24日

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