中国アニメ市場の見通しは明るい
中国経済の急速な台頭は人々の生活水準のさらなる向上を伴い、精神・物質生活はますます豊富になり、精神面を満足させるような消費がますます必要とされるようになってきた。アニメはまさに精神面の豊かにするための商品である。
中国のアニメ商品消費の市場は、従来の子供向け市場だけでなく多元化する傾向にある。大人向けのものも一部あり、ある階級に限定されなくなってきた。しかもこの傾向はすでに阻むことのできないほどの勢いになっている。また、中国の現在のニーズからすると、中国のアニメ商品は非常に不足しており、1000億元の未開発市場がある。
また、中国のアニメ関連商品開発市場について言えば、その市場空間はさらに大きい。中国産業研究院によると、現在中国は毎年、文具商品の売上が600億元、玩具の売上が200億元、児童向け音声映像製品・出版物の売上が100億元近くあるが、これらの売上はある程度アニメ産業に依存しているところがある。したがって、中国アニメ産業の生産額はあと数年のうちに1000億元を超え、一定規模に達する見込みがある。
中国アニメの発展には、「歴史が長い、日本という『アニメ王国』に近い、人材が豊富、消費者数が多い」という優れた優位性がある。中国アニメが今後学ぶべきは日本のようなアニメ大国だが、もっぱら模倣するのではなく、「滓を捨てて精華を取る」過程の中で自分のスタイルを探し、民族文化を融合させた発展の道を切り開いていかなければならない。客観的な態度で学び、創作するよう努力していけば、将来きっと世界のアニメーションの舞台で一席の地を得ることができるだろう。
「北京週報日本語版」2001年11月21日
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