チャンスと挑戦の並存
中国東方演芸集団の顧欣董事長は、一部の文化企業に足りないのは資金ではなく創造力と正しい市場運営理念だと考えている。
市場運営に関して、浙江省新華書店は企業のコンピューター化とネットワーク化を通じて、各販売ネットワークをつないだ。それにより在庫調整効率が上がっただけでなく、農民がよりすばやく書籍情報を知ることができるようになった。
企業制への改革後、中国東方演芸集団は何度も福建省南安市蓉中村を訪れ、村民向けに公演を行っている。写真は中国東方演芸集団董事長で、著名な歌手でもある顧欣氏(右)
上海交通大学教授で、国家文化産業革新・発展研究基地弁公室主任の胡恵林氏は、各種の革新を行う前に文化の本質を全面的に理解して初めてそれを伝えていくことができると考えている。
もちろん、開拓と革新のほかにも、いかにして経済効果・利益と社会責任の間のバランスを探るかが、文化企業が直面するもう1つの挑戦である。
胡氏は、「『文化産業』で肝心なのは文化であり、産業ではない。つまり文化企業は社会責任を経済利益より上に置き、後代の精神世界の犠牲を代価として眼前の利益を求めるのではなく、長期的な発展を追求するべきだ」と考えている。
北京大学文化産業研究院副院長の陳少峰教授も、社会効果のある商品であって初めて長期的な経済効果・利益があると考える。したがって、文化商品の制作と革新においては、過度の商業化と低俗文化を避けるべきであるという。
「北京週報日本語版」2011年10月27日 |