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さらなる文化産業改革を進める中国

本誌記者 丁文蕾

 

国慶節(中華人民共和国建国記念日)の連休期間に上映された『辛亥革命』は、カンフースターのジャッキー・チェンの100作目にあたる映画だった。そして長影集団の劉麗娟董事長に65年の歴史を持つ映画制作所の将来に対する自信を抱かせた。

2010年8月4日、山東省済南市珍珠泉人民会堂で上演された京劇を取り入れた雑技公演作品『粉墨』(済南雑技団有限責任公司)

長影集団は2003年にいち早く国有の文化関連機関から企業態へと体制転換した。この改革により、元の長春映画制作所はよみがえった。それまでの長影は1997年だけで3000万の赤字を出していたが、改革後は2010年だけで純収益が5080万に達した。「改革前と比べて勇敢になり、自信が持てるようになった」と劉董事長は言う。

長影集団の大きな変化は2003年に大々的に推進された文化産業体制改革から始まった。2010年末現在、出版・発行・映画など文化領域の4300余りの政府関連部門が会社態へ体制転換するようになった。

2010年は中国の文化産業発展におけるマイルストーンと言えるだろう。同産業の増加値は1兆1052億元に達し、GDPの2.75%を占めた。2015年にはGDPの5%に達する見込みがある。

文化産業の発展と多様化に伴い、発展の中で発生する関連問題に対応するために、10月15日、中共中央は第17期六中全会を開催した。会議では、文化産業は中国の総合国力の現状に適応し、経済発展を促進する役割を果たすと同時に、ますます高まる高い精神文化へのニーズをもっと満たすべきであるとの提言がなされた。

「第17期六中全会はテーマが大きく内容が豊富であり、文化改革発展について一連の重要な論断、重要な手配、重要な措置を打ち出した」。中共中央宣伝部の劉雲山部長はこう指摘し、「中国の文化改革発展は新たな段階へと入った」と語った。

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