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変革中の国際貿易体系と中国の参画

 

9月7日、第15回中国国際貿易投資商談会で、来場者に商品を紹介するネパールの

出展業者(右) 

また、貿易体系の改革とは、絶えず最適化し整備されていく過程である。新貿易保護主義は多国間貿易交渉に環境問題などの新しい議題を持ち込んで、発展途上国の貿易競争に新たな障壁を設け、貿易体系改革プロセスを遅らせようとしている。いかにしてこうした新たな矛盾や困難と闘いながら、発展途上国の核心利益が損なわれないようにするかが、中国が国際貿易体系改革に参画する上での重要な責任の1つであり、中国の国際地位と影響力を固め、拡大するための重要な道筋である。こうした意味で、中国の参画は貿易体系改革が構造調整などのマクロなものから国際的貿易保護主義との闘いなど具体的なミクロの部分へと広がって行くことを促した。しかも、中国の「反貿易保護主義」の方法と貿易自由化推進への積極的な態度は、新貿易体系の発展目標をさらに広げた。2007年8月17日、世界貿易機関のパスカル・ラミー事務局長はクアラルンプールで演説し、「今日直面している挑戦は、貿易保護主義傾向を抑制し、一連の政策を整備して、各国が世界貿易の利益を受けられるよう努力することだ」と述べた。中国の平和的台頭は、ラミー事務局長がこの発言に応えるものとして期待していた反応であるに違いない。ドーハ・ラウンド交渉主要参画メンバーの1つである中国は、保護貿易主義を抑制しドーハ・ラウンドが順調に終了するよう促す重要な力の1つなのだ。

もちろん、中国の国際貿易体系改革への参画は「国内と世界を同様に重んじ、国内経済により世界経済を促進する」改革の過程でもある。世界の多国間貿易体制が厳しい挑戦に直面している状況下で、中国は国内市場の発展を極めて重視し、経済構造の転換を推進しなければならない。中国は経済グローバリゼーションと貿易自由化の主要な受益者であり、改革開放以来成し遂げた偉大な成果は貿易自由化の発展と普及によるところが大きいと言えるが、これまでの輸出主導型経済発展モデルを主に支えてきたのは低廉な労働力コストをベースに発展した加工貿易であったため、輸出商品競争力の弱さという構造的矛盾を招き、しかも極めて外国の貿易保護主義の攻撃対象になりやすかった。中国の「転換を促し、成長を保つ」経済発展モデル転換は、改革開放以来の経済発展モデルに対する大調整であり、世界の貿易構造転換を促進する重要な転換でもある。しかも、中国という大市場のさらなる開発と開放は、世界自由貿易のいっそうの発展にとって堅固な支えと原動力の保証を提供し、世界貿易体系改革の秩序よく着実な推進にとっても堅固な基盤となるだろう。

「北京週報日本語版」2011年10月20日

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