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変革中の国際貿易体系と中国の参画

 

中国は現在、国際貿易の主要参加国、貿易体系改革の積極的参画者として、発展途上国との交流と協力を強化していると同時に、国際貿易体系の秩序ある改革の成果を積極的に追求している。2010年6月27日、胡錦濤主席はG20トロントサミットで、「世界経済の力強く、持続可能で、均衡の取れた成長の早期実現を推進するために、開放的で自由な世界貿易体制の構築を促進するべき」との提言を行った。胡主席の演説から、貿易体系改革に対する中国の決意と自信を読み取ることができると同時に、今後の国際貿易体系の秩序ある運営に対する中国の意志をまた別の角度から理解することができた。合理的で、公平で、公正な新国際貿易体系における中国の価値の体現は、従来制度の革命的転覆ではなく、「その精髄を取り、その雑物を捨てる」の原則を堅持した上で、秩序よく、高効率で、平等で、調和のとれた貿易体制改革を推進することでなされるものだ。

ドーハ・ラウンド交渉がいつまでも長引いてまとまらない主な背景は、先進国が多国間貿易体系の運営と貿易交渉目標の決定権を長期的に主導していることだ。特に「選択的貿易自由化」により、同体制には一貫して比較的顕著な不均衡と不完全さの問題が存在し続けた。中国の参画により、従来のパワーバランスが崩れ、発展途上国と後発開発途上国の利益の保護がより重視されるようになるだろう。例えば、中国はブラジル、インド、アルゼンチン、南アフリカ、インドネシア、タイなどアジア、アフリカ、中南米地域の発展途上国で構成する20カ国グループに参加しているが、このグループは発展途上国の利益を擁護し、先進国の貿易歪曲政策を取り除き、先進国が発展途上国に対しさらに市場を開放し一定の特別待遇を与えるよう促すことを目的としており、ドーハ・ラウンド交渉における発展途上国利益擁護の重要なパワーとなっている。またほかにも、インドネシアが先頭に立ち、キューバ、ケニア、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコなどの国で構成するG33は「戦略商品と保障メカニズム連盟」の成立を目指し、戦略的農産品への補助金提供を強調しているが、中国はこのG33のオブザーバー国である。つまり、GATT/WTO枠組みの要求が許す範囲内で、中国はできる限り発展途上国、特に後発開発途上国により多くの貿易制度上の優遇を与え、1つの体系内で先進国と発展途上国間の公平な競争が実現することを後押ししようとしているのだ。

中国の新国際貿易体系における地位と役割はさらに安定し、重要なものになるだろう。貿易大国であり一定の影響力を持つ発展途上国の代表でもある中国の参画により、国際貿易体系のさらに一歩進んだ調整が促進され、国際貿易多国間協力体系の枠組み構築が健全化され、整備された。もっと重要なのは、中国は最早制度改革の受動的参加者ではなく、多国間メカニズム改革を深化させ、貿易発言権をリードする積極的な協調者、ひいては一部分野の重要な指導者へと変わっていくということだ。例えば、WTOサービス貿易交渉で、中国は重要な参加メンバーとして、交渉グループ議長が主宰する少数国主席代表者会合などを含む各フェーズの交渉に何度も出席している。

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