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中国経済、硬着陸の懸念は必要なし

 

目下最大のリスクと挑戦

中国の経済発展については明るい見通しを持っているが、中国経済発展が直面するリスクと挑戦はまだ多く、中には相当厳しいものもあると盧副主任は言う。

最も主要な挑戦とリスクは、中国が現在直面する外部経済環境の不確定性と不安定性が増していることだ。「世界経済の回復が打撃を受け、欧米など先進経済体に変化が生じている。特に米国の量的緩和政策は世界経済に影響を与え続けている大きな変数だ」。

江蘇省南通市のスーパーで野菜を購入する市民 (丁暁春撮影)

2つ目の挑戦は国内のインフレ圧力が依然として高いことだ。中国は現在国内外の通貨流動性の高さに直面していると同時に、輸入インフレ圧力と国内コスト上昇圧力も長期的に存在している。

インフレについては、食品価格が今後再びインフレ促進要因になるかどうかも注目に値する。国務院発展研究センター課題グループの研究によると、現在次の3つのカテゴリーの製品価格が上がりやすいと考えられている。1つ目は労働生産率の成長が比較的遅い農産品。2つ目は不動産など貿易ができないもので、こうした製品は国際貿易を通じて調節することができない。3つ目が資源類である。この3つのカテゴリー製品は物価上昇圧力が比較的高い。

3つ目の挑戦は中国国内で原油不足と電力不足が依然として進展していることである。これは、エネルギー供給体系と資源価格の改革などを含む中国の改革が非常に差し迫っていることを示している。

4つ目は小型、超小型企業の経営環境が逼迫しつつあることだ。こうした企業が今直面している最大の困難はコスト上昇と融資難であり、生存と発展の圧力が高い。

5つ目は中国の構造転換圧力の高まりである。通常、経済成長が鈍化している時は構造転換をするのによい時期だが、同時に中国は世界の新たな技術革命と産業革命の挑戦にも直面しており、構造調整を急がなければ遅れをとってしまうだろう。

6つ目は地方財政金融リスクが顕在化し始めていることで、これは主に地方債務と地方融資プラットフォームの問題として表れている。現在中央政府は措置を講じて規範化と整理を行い、地方政府の債務が効果的に抑制され、その融資プラットフォームが規範化された発展を遂げられるように努めている。

盧副主任によると、研究の結果、発展モデル転換が比較的順調にいけば、中国の構造は2015年の「十二五」(第12次五カ年計画)期間終了までに比較的合理的なものになり、中国の二酸化炭素排出とエネルギー消費は自ら提示した目標を達成できると見られるという。同時に、成長率も依然比較的速い状態を保ち、都市・農村住民が得る実益と経済成長はほぼ歩みを同じくすることが可能になるだろう。

「北京週報日本語版」2011年10月18日

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