一定の高成長キープは必須

盧副主任は、中国経済が９％か９％より若干低い成長率まで鈍化したとしても、世界の中では依然として急成長だと語る。中国経済はその規模が大きいため、９％前後の成長率を保ちさえすれば、全世界の経済成長回復の重要なけん引役となり、世界経済が二番底を打たないための重要な支えの役割を果たすことができる。

盧副主任は、中国経済成長率の鈍化を過度に気にする必要はないと言う。中国政府がやろうとしているのは、経済発展モデルの転換、構造の最適化と進歩、体制の革新を通じて、経済成長の品質、協調性、持続可能性を絶えず高め、人々により多くの実益をもたらすことであるという。

しかし盧副主任は、中国経済成長率を大幅に下げることはできず、適度に速い成長率を保つ必要があると述べた。これは、中国が今のところまだ発展段階にある発展途上国であり、先進国のように３～４％の成長率であれば経済効果利益が高いというわけにはいかず、比較的高い成長率を保って初めて効果利益が高くなるからである。しかも今後５年で、中国にはまだ毎年８００～９００万の新規就業人口があり、合理的な経済成長がなければこれほど多くの就業者を受け入れることはできない。

盧副主任によれば、中国経済は比較的高い成長率を保つ力がある。これは１つには、中国経済のファンダメンタルズによるものである。ファンダメンタルズを供給と需要の２つの面から見てみると、その原動力はとても力強いものだ。供給面では、中国は資金に余裕があり、労働力コストが低廉で、あと数年はこの状態が維持できる。需要面では、中国は都市化と工業化が加速し、人々の消費がグレードアップし、住宅と車を焦点とした消費の活発さは少なくとも１０年、ひいては２０年は続くだろう。

盧副主任によると、政策面では、ここ数年のマクロ調整はファンダメンタルズをおおむね損なっておらず、さらに中国で改革も行われたために、経済活力はいっそう増強されているという。

盧副主任は、もう１つの原因はみなが一意専心に発展を目指していることで、「このパワーは大変力強い」と語る。

説明によると、中国は新エネルギーを含めた多くの新技術を活用し、複数の省をまたいで新エネルギーを運用することもできる。そのため、中国の技術革新コストは急速に低下し、新製品を迅速に普及させることができ、技術革新の市場前途と市場ニーズは非常に巨大で、中国の今後の発展と技術革新の原動力も非常に力強いものだ。

「これらの点から、個人的には、中国経済成長率は計画的に鈍化しているが大きく低迷することはなく、力強い成長は少なくともあと数年間は続くと思う」と盧副主任は語った。