――発展は人材と切り離せません。青海省は人材戦略面で何か具体的な措置を取っていますか?
青海省では、才能ある人材が頭角を現しやすくするために、人材誘致、人材選び、給与報酬制度を整備してきた。経済社会の重点発展分野で差し迫って必要とされている専門人材に対して、各方面で非常に手厚い待遇をしている。ほかにも、住居や子女の入学など生活上での具体的な問題の解決に努め、人材発展環境を優れたものにしてきた。
人材誘致PR方法の面では、精神面での奨励のほかにも、志ある人材、特に若い人に青海省で創業してほしいと心から願っている。今後は、人材登用メカニズムをさらに柔軟なものにし、人材を育成する上で1人1人に実際に生じる問題にさらに配慮する必要がある。
――ツァイダム循環経済試験区は2010年3月に国家級に昇格しました。ツァイダムのどんなところが中国の他の循環経済区の参考になるとお考えですか?
まず、循環経済の概念を明確にしたい。循環経済は単一で成り立つものではなく、所在地域自体の特徴と密接につながっている。
生産から加工、さらに最後の廃棄物再利用に至るまで、1つの工場だけで循環経済を実現することもできるが、同じ地域に属するいくつかの企業や工場で1つの循環経済圏を作ることも可能だ。しかしツァイダムの循環規模は比較的大きなものだ。4大産業として石炭化工、塩湖化工、天然化工、非鉄金属(貴金属)があるが、どの産業もそれ自体ですでに循環を実現しており、この4つの産業間でも循環が可能になっている。
ツァイダム循環経済試験区では、工場の生産にまず循環経済理念があることを求めており、材料を工場内で完全に使用し汚染廃棄物を出さないために、生ゴミ、穀物のわら、植物油の再加工プロジェクトを奨励している。
太陽エネルギーもツァイダム循環経済試験区の重点発展プロジェクトで、経済区には現在30数社の企業がすでに入居している。さらには、多くの外資企業が経済区内で太陽エネルギーのプロジェクトに取り組んでいる。これは最近西側諸国の太陽エネルギー市場がエネルギー政策の制約を受けているためだが、青海省がとりわけ恵まれた日照資源を持っていることもその理由だ。
もちろん、産業チェーンの構築が循環経済区にとって非常に重要なことも承知している。太陽エネルギー産業について言えば、産業チェーンを作り上げるために、経済区では太陽エネルギー設備のほかにも太陽エネルギー暖房、太陽エネルギー建築といった企業の投資も奨励している。
「北京週報日本語版」2011年9月16日 |