野田佳彦氏が日本の新しい首相となった。野田首相はかつて首相の靖国神社参拝を支持し、「『A級戦犯』と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」と発言したことがあるため、その当選は中日関係に不確実性をもたらした。世論では、国内政策が民衆の支持を獲得するのが難しい中で、野田首相は「対外強硬」姿勢を通じて日本の各派を結束させようとするかもしれないとの噂も伝わる。野田首相はこの問題をはっきりさせるべきである。
野田佳彦氏
野田首相の前任者数人がまるで流星のように首相の座を去ったことは、日本が戦略的貢献のできる「英明な首相」を欲していることの表れだ。求められているのは、日本社会が自己と世界を見極めるのを助け、日本を明確な方向性を持ち地に足のついた変革へと導くことのできる首相である。
日本の未来は、アジア太平洋地域の変化に適応し、その流れに逆らうのではなく情勢に応じる中で自らの潜在能力を発揮することにある。自国にアジア太平洋地域の構造再編と変動を導いていく力はなく、東アジアにおいてすら先頭に立つ力のないことは、日本もよく知っているはずだ。ある時期から、日本は推進不能な政治動議を何度も提出したり、周辺国家に対して長期的に継続できるはずもない軽率な行動を取ったりするようになった。こうした「衝動」は日本社会の心を分裂させ、日本の進む道は複雑さを増した。
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