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私(以下Q):中国の温家宝総理から手紙の返信をもらったという福島佳代ちゃんがこちらの小学校にいると聞いて来たのですが……。
菅野校長(以下A):在籍していますが、保護者が会いたくない、ということでした。
Q:なぜ、会いたくないんでしょうか。
A:ネットでいろいろなことを言われているので、保護者があまり騒がれたくない、とのことです。
Q:外国の総理に手紙を書いて、返事が来たらとても感激していると思います。そのように勇気ある児童の行動を、学校としてはどのように考えているのでしょうか。
A:子供はとても喜んでいるが、保護者の意向なのでそっとしておいてほしい。(子供が手紙を書いたことを)あなたは疑っているかもしれないが、そのようなことはない。(保護者とメディアの間に立って)私も苦しい立場にいる。どうか理解してほしい。
Q:佳代ちゃんの手紙には、漢詩「春暁」の詩がとても素晴らしいと書いてありましたが、金透小学校では漢詩を学んでいるのですか。
A:手紙にそのようなことが書いてあるのなら、その通りだと思う。
Q:温家宝総理が返信を書いて、福島佳代ちゃんがそれを受け取ったという人民日報(5月19日)のコピーがここにあります。記念に持ってきましたので、どうぞ受け取ってください。
A:あなたはこれを渡すために、わざわざ(南京から)おいでになったのですか。
Q:夏休みで一時帰国したので、佳代ちゃんに渡そうと思い持って来ました。温家宝総理から返信をもらってとても喜んでいると思ったのですが、話が聞けず残念です。保護者の方が、(会いたくないと)そのようにおっしゃっているのでしたら、仕方ありません。お忙しいところありがとうございました。
菅野校長はなぜか、あまり話をしたくないような様子だった。話ができたのは5、6分程度だった。
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