◇「騒がず、そっとしておいてほしい」◇
金透小学校はJR郡山駅から約1キロ、徒歩で10分ほどのところにあった。1873年の創立で郡山市内で最も古い小学校である。「朱子語録」の中にある「陽気発処 金石亦透 精神一到 何事不成」(陽気発するところ 金石また透(とお)る 精神一到 何事か成らざらん)から「金透」の校名になったという歴史ある学校である。正門に通じる短い坂の脇に二宮金次郎(1787年~1856年)像が建っていた。二宮金次郎は江戸時代末期の農政家・思想家で、戦前では多くの小学校の正門付近に像が建っていた。最近はあまり見かけなくなったが、明治初期に創立した歴史ある小学校には、似つかわしいのかもしれない。金次郎像の脇には、校名の由来に関する「金透精神」の顕彰碑が建っていた。
正門への坂道脇にある二宮金次郎像
金次郎像脇にある「金透精神」顕彰碑
菅野校長に電話を入れると、校庭にいるから校庭で会うという。地震で被害にあった校舎修復の工事を見回っていた。
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