本誌記者 曾文卉
中国共産党90周年を前に、北京週報社は今年95歳になるドイツ共産主義学者のテオドール•ベルクマン(TheodorBergmann)氏に再度インタビューした。氏は『北京週報』の愛読者でもある。
テオドール•ベルクマン氏
今年14回目の訪中をしたベルクマン教授は中国共産党の指導と中国社会主義事業の発展を褒め称えた。教授は、中国共産党は活力に満ち溢れ、常に革新と発展を続け、新たな形式と新たな理念を生み出していると考えている。
――今年は中国共産党創立90周年です。ベルクマン先生は中国共産党とほぼ同時期に生まれ中国共産党の歴史とともに年を重ねていらっしゃいました。創立から現在までを振り返って、中国共産党への認識はどのように変化してきましたか?
中国共産党の中国の歴史における意義は重大であり、今日の世界の歴史と世界政治にとっても重大な意義がある。最初は少数の理想主義者によって創立され、彼らは労農大衆を指導して数十年にわたり想像を絶する苦難に満ちた歴史的闘争を行った。彼らの間には討論も論争もあり、さらには2つの路線の闘争もあった。これはとても重要なことだと思う。なぜなら共産主義運動は活力と開放性を保ち、内部は民主的で、批評と討論のための条件を創り出して初めて間違いを最小限にすることができるからだ。
中国共産党は解放戦争で大きな勝利を収めた。資産階級政権に対抗して勝利を収め、中国人民を率いてもう1つの社会制度を創出した。これは大きな成果だ。
――では、中国共産党の中国革命勝利から現在の改革開放までをどう評価していますか?
中国共産党が勝利して政権を握った後、これほどの大国を治めていくのは容易なことではなかった。間違いを犯すことを避けるのは難しい。重要なのは、どうしたらできるだけ早く間違いを正せるかということだ。中国共産党がかつて犯した間違いは主に「大躍進」と「文化大革命」だが、この2つの間違いに対し、中国共産党は長期にわたる反省と総括を経て1981年に客観的な評価と批判を行ったと思う。私は、執政党である共産党が公けに自分の間違いを認め、その責任を負い、このような間違いを再び起こさず、文革の被害者の名誉回復を約束したことは、大きな歴史的成果であったと考える。それに続く新指導者が制定した政策はより完全で理性的なものとなった。
思うに、古くからの共産党参加者が鄧小平を支持し擁護したことも大きな成果だった。鄧小平の改革開放政策は非常に優れた考え方で、これも大きな成功を収めた。鄧小平は中国の持続的発展を推し進め、中国を経済と社会の袋小路から抜け出させ、現代化された大国を築き、国民の衣食の問題を解決し、生活水準は明らかに向上した。
中国共産党は今日の世界において大変重要な役割を担っている。依然として多くの問題が未解決だが、どのように進むのが最良の道かさらなる探求を続けていくべきだ。
|