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ターニングポイントを迎えた中国の人口

 

より大きくなった流動性

「第6回全国国勢調査」では居住地と戸籍登記地が異なりかつ戸籍登記地を離れて半年以上の人口が2億6000万人を超え、「第5回全国国勢調査」が実施された2000年より1億1000万人増となり、増加率は81.03%であった。

南開大学人口・発展研究所の李建民教授によると、世界各国でもその国の転換期には人口の移動や流動が起きたという。李教授は、中国の人口流動と都市化は今後も続くだろうと予想している。

北京大学人口学研究所の穆光宗教授は、2億6000万の流動人口は中国社会の転換と社会発展の巨大なエネルギーを映し出したものだと見ている。

しかし現段階では中国社会保障制度の都市と農村の制度統一がされておらず、全国範囲でのスムーズな転出と受け入れがまだ実現していないことを背景に、膨大な数の流動人口は平等な公共サービスを受けられていない。こう指摘するのは中国人民大学社会・人口学院院長の翟振武教授だ。同時に翟教授は、膨大な流動人口を合理的に管理できなければ、社会、経済、安定に関する一連の問題が生じるのではないかと懸念している。

第6回国勢調査の分析報告によると、定住人口の上位5位は広東省、山東省、河南省、四川省、江蘇省となった。第5回国勢調査時の順位は河南省、山東省、広東省、四川省、江蘇省であった。翟教授はさらに、「珠江デルタ、長江デルタ、北京・天津の三大人口密集地域の人口はさらに密集しており、中国の人口流動と人口分布構造の不均衡は10年間で緩和されなかったどころかかえって強化されてしまったことが示された」と分析する。

人口が過度に東南部の沿海地域など経済発達地域に集中し、流動人口の流入先では資源、環境、住宅、交通、労働力コストなどの面で課題に直面している。

「これは、人口分布に関連する経済社会政策を人口の正常な流動を導く方向にもっと傾斜するべきだという警告だ」と翟教授は言う。

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