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臥竜から雅安へ 中国のパンダ保護事業

 

◆野生パンダ保護と調査

「現在、世界で飼育されているパンダは300頭余りにすぎず、野生は約1500頭余り。中国のパンダ保護事業では、自然界での保護を重視しています。パンダの生息地を保護する、野生の個体群を保護し、研究する、これが私たちの主要な仕事です。野生のパンダが1頭でも生息しているところがあれば、政府は保護区の設立を考えます。人工飼育や研究はパンダ保護の仕事の一部、あるいは野生パンダ保護の補助的な方法だと言っていいでしょう」。湯主任はこう強調。

地震が野生パンダの生存環境に与えた影響について、湯主任は、初期の調査によれば、「ある程度の影響はあったものの、それほどのものではない」と話す。保護区の植生の破壊については主に、地すべりや土石流によるものだと分析。彼らの調査によれば、海抜2000メートル以下の地区は被害が甚大だったが、パンダが生息する海抜2500メートル以上の高山の平坦な地帯では、地勢が緩やかなことから、地すべりはそれほど深刻ではなく、主要食物の竹の被害も大きくはなかった。

野生パンダの調査は10年に1回実施。臥竜自然保護区管理局の徐海濱局長によると、調査はこれまで3回行われている。1回目は、75~78年、当時の国家林業部が実施。2回目は85~88年、3回目は00~02年で国家林業局が行っており、世界自然保護基金(WWF)から資金援助を受けた。

注視すべきは、3回の大規模調査の前後、74年と83年、93年、四川省と甘粛省、陝西省の野生パンダ重点生息地域で、竹が開花するという「壊滅的な被害」が発生したことだ。その後の調査を経て、被害の影響を迅速かつ明確に把握するとともに対策を講じたことが、重要な作用を果たした。

湯主任はこう指摘する。「10年末に、第4回パンダ調査作業決起大会が開かれ、まもなく、第4回調査作業が開始される。現在、組織固めや資金調達、実施計画などを検討しているところです。これまでの調査と変わりありませんが、地震関連の調査項目が追加されることは間違いないでしょう」

「保護区で飼育されているパンダを自然界に返す、これが最終的な目標です。その血統を野生パンダの個体群に継がせることで、パンダ全体の活力を高めることが必要です」と湯主任。さらに、区内で生まれ育ったパンダが徐々に自然界で生存できる能力を持つには、時間をかけて訓練しなければならないと言う。

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