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外資系銀行が中国農村地域での展開を加速

 

 中国金融業の開放が進むにしたがって、中国金融市場の競争はますます激しくなっていくだろう。中国市場での配置をより早く行った者が、競争の主導権を握る。

本誌記者 蘭辛珍

 

中銀富登村鎮銀行は今、大規模に人材を募集して育成し、山東省4県(曹県、沂水、臨沂、青州)の村鎮銀行(農村向け銀行)開業に向けて準備している。中銀富登村鎮銀行が正式に拡大に向けた動きを見せるのは、今年3月に湖北省蘄春で最初の村鎮銀行を開業したのに続いてのことだ。

中銀富登村鎮銀行はシンガポールのテマセク・ホールディングスと中国銀行が合弁で設立した村鎮銀行で、中国で中小企業、零細企業、個人顧客、農家向けに金融サービスを提供する全国銀行である。

テマセクの発表によると、今後5年で中国農村地域に村鎮銀行を400行開設する予定だ。1県当たり1行として計算すると、将来テマセクの村鎮銀行は中国の県域の5分の1をカバーすることになる。

テマセクより前にも、すでに中国農村地域で展開を始めている外資系銀行がある。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)のデータによると、2010年末現在、中国で349行の村鎮銀行が開設しているが、外資系銀行はおよそ40行余りで、村鎮銀行総数の10%以上を占めている。香港上海銀行が16行と最も多く、シティーバンクは融資会社の形で参入し、現在のところ3行を開設している。

今回テマセクが中国農村地域で大々的に支店を拡大しようとしていることは、外資系銀行の中国農村金融市場への極めて大きな興味を表しているように見える。

2009年2月12日、中国大陸部で4番目に設立された村鎮銀行の北京密雲香港上海村鎮銀行が開業した(羅暁光撮影)

 

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