グリーン・クリーンエネルギーへの共同投資
王氏によると、現在、億利資源集団は「砂漠生態系のニューエコノミー」と「クリーンエネルギー循環型経済」という2つの主導産業を同時に発展させている。クリーンエネルギーの発展については、2000年から、同集団は投資額1000億元のクリーンエネルギー循環型経済産業チェーンの構築を計画し、現在すでに300億元を投資して、石炭脈石など廃棄物による発電、特殊塩化ビニル樹脂、工業固形廃棄物、廃水の完全再利用など、循環型経済産業チェーンプロジェクトを構築している。この産業チェーンでは、毎年250万トンの石炭、800万立方メートルの水、8000万キロワットの電力が節約でき、43万トンの二酸化炭素の排出を削減することができる。また、同産業チェーンは国連グローバル・コンパクトの認可を得て推進された。
2年の準備期間を経て、今年の両会が閉幕した際、億利資源集団は中国汎海控股集団、大連万達集団、四川宏達集団、浙江伝化集団、上海均瑶集団、内蒙古億利能源股份有限公司と共同で「グリーン・クリーンエネルギー共同出資企業」を創立した。3月14日、グリーン・クリーンエネルギー共同出資企業創立および内蒙古での協力投資プロジェクトの調印式が北京で開催された。
王氏によると、この共同出資企業は「エコ、循環、クリーン、低炭素」という発展理念を受け継ぎ、クブチ砂漠の周辺で新エネルギーのモデル基地を建設する。また、億利資源集団の20年余りにわたる防砂・緑化の経験をもとに、砂漠の緑化に今まで以上に力を注ぎ、生態環境を大幅に改善し、カーボンシンク量を拡大し、クリーンエネルギーによる低排出という目的を達成させるという。
「今年7月に、新エネルギーのモデル基地建設が着工される予定だ。この基地の建設は『グリーン・クリーンエネルギーと防砂・緑化・カーボンシンクが互いに影響し合って共に利益を得る』という新しい施策を講じ、石炭とバイオ資源によるグリーン・クリーンエネルギーの産業チェーンの構築に力を注ぎ、100万トン級石炭グリコール、100万トン級石炭アルコール、100万トン級低炭素混合アルコール、100万トン級バイオマス燃料、100万トン級石炭基尿素、1000平方キロの砂漠CO2吸収林など、6つのプロジェクトを含む『グリーン・クリーンエネルギープロジェクト』の投資建設を計画し、国内で初めて工業と生態系を結びつけた相互発展を実現させる」と王氏は述べた。
今後の新エネルギー産業分野における民営企業の発展について、王氏は自信に満ちた様子で次のように述べた。「第12次五カ年計画の重点は経済成長の構造転換だ。私たちの共同投資の主な使命は、積極的に国のグリーン経済の振興に参与することだ。第12次五カ年計画は私たちにグリーン経済を発展させる『天の時』を与え、内蒙古自治区は私たちにグリーンエネルギーを発展させる『地の利』を与え、投資側が互いを信じて団結することは私たちに『人の和』を与えてくれた。『天の時、地の利、人の和』が揃ったときに、中国におけるグリーンエネルギー産業は新しい段階へとレベルアップするだろう」。
「北京週報日本語版」2011年4月15日
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