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王文彪氏 グリーン経済の発展を進める砂漠開拓者

 

砂漠生態系のニューエコノミーを開拓

クブチ砂漠の砂丘は絶えず移動しており、この砂漠から外部に続く生命線を守るために、王氏は従業員全員を率いて、砂漠道路の両側に草木や生薬を植え、砂漠に長さ65キロ、幅4キロの「緑の回廊」を築いた。

3月14日、億利資源集団など影響力のある中国民営企業7社が北京で「グリーン・クリーンエネルギー共同出資企業」の創立を発表した(繆暁陽撮影)

 

この20数年来、億利資源集団はクブチ砂漠の生態環境建設に力を尽くしており、総計約20億元近くを投資し、厳しい自然環境の砂漠に、数本の縦横に走る砂漠道路を建設した。また、4000平方キロ余りの砂漠の緑化活動を行い、1万平方キロ近い砂漠化土地面積を整備し、中国北部に全長240キロ余りの「緑の長城」を建設、砂嵐を効果的に抑制し、周辺都市の生態の安全を保護した。

砂漠を緑化し、生態環境を改善するとともに、億利資源集団は砂漠の経済的価値も発見した。「私たちはただ単に投資し、公益的な環境緑化をするだけでなく、砂漠を利用して循環型経済産業への転換を実現し、砂漠の不利益を利益に変えていかなければならない」と王氏は語る。

億利資源集団は「受動から主動へ、劣勢から優勢へ」という砂漠改造モデルの道を積極的に模索し、砂漠における生態系のニューエコノミー産業の発展に力を入れた。まず、砂漠での甘草の栽培と製薬産業を突破口とし、現在の営業収入はすでに毎年30億元に達している。これについて、王氏は次のように語った。「長年の調査・測量を通じて、砂漠といった過酷な気候でしか成長できない貴重な資源をいくつか発見した。例えば、甘草を中心とする生薬が挙げられる。私たちは人工栽培を通じて、栽培範囲を拡大し、黄河南岸とクブチ砂漠の北辺地域間で「百万ムー(約6万6000ヘクタール)の甘草栽培による防砂・河岸保護プロジェクト」を実施し、砂漠の緑化を発展させ、砂嵐の防止・処理・整備を促進するだけでなく、良好な経済効果をもたらし、現地の経済発展を推し進めた」。

それ以外に、億利資源集団は砂漠にある七星湖へのエコツアー産業を発展させ、年に20万人のハイエンドの観光客がこの地を訪れる。また、砂漠におけるガス・オイルなどのバイオ燃料産業を開拓し、「生態と生計の両方に配慮し、砂漠を改造するとともに富をもたらす」という各々が利益を得るような産業構造を実現させ、中国民営経済による防砂・緑化、砂漠産業の開拓と砂漠地域全体の貧困からの脱却・扶助・開発の手本となっている。

王氏は「私たちのクブチ砂漠での実践は、砂漠は緑化でき、更に利用できるものだということを証明した」と話す。今年の両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)期間中に、全国政治協商委員として、王氏が提案したのは砂漠化の防止やその処理・整備であった。王氏は次のように語る。「砂漠化した土地の処理や整備は、国土を緑化し、生態環境を改善し、耕地面積を拡大し、食糧の安全保障を保障することができる。それだけでなく、社会的資金を吸収し、流動性を制御し、インフレを抑えることもでき、国にも国民にも有利だ。政府はさらに効果的な土地譲渡政策、財政支持政策、関連プロジェクトの支持政策を打ち出し、もっと多くの社会的資本による砂漠化の防止や処理整備を促進し、『政府が率いて、企業が投資し、民衆が参加する』という公益事業と産業を結びつけた砂漠整備の新たなモデルが構築されることを期待している」。

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