陶磁芸術文化を広め、景徳鎮を世界へ
朱氏は中国の磁器の都、景徳鎮に生まれ、幼いころから陶芸を学んだ。創作理念的にも創作手法的にも、伝統を継承しながらも新しさを追求し、同時に新しいものに古いもののよさを生かすことを心がけてきた。朱氏は伝統陶芸からスタートし、その作品は何度も国内外の賞を受賞している。その過程で朱氏は絶えず視野を広げ、材質と陶土に対する認識を次第に深めていき、それまでの景徳鎮の陶芸家たちとは異なる道を歩み始めた。絵付けだけをする景徳鎮の伝統を変え、陶磁器の生産と製作過程にも参画するようになったのだ。
朱氏は世界各国で陶芸の個展を何度も開き、中国の陶磁芸術文化を景徳鎮から世界に広めている。2010年11月、朱氏がフランスのパリで開いた陶磁芸術展は大きな反響があった。「2カ月間のパリ陶芸展の意義は、中国の現代陶芸にも芸術性やデザイン性があることを外国人に伝えたことだ」と朱氏は言う。2011年2月からは、ベルリン中国文化センターで朱楽耕陶磁芸術展が開催されている。両会閉幕後、朱氏はすぐにベルリンに戻って展覧会を続ける。
朱氏はこう語る。「この30年で中国には大きな変化が起こった。その変化は経済の発展だけでなく、個人の精神的追求の変化にも表れている。今日、中国陶磁芸術は飛躍的な発展を遂げているが、その理由の1つはよりよい創作条件と開放的な創作環境ができたことだ。私の作品を通じて、もっと多くの人に現代中国陶芸や現代中国文化を知ってもらいたい」。
「北京週報日本語版」2011年3月15日 |