習近平副主席は訪米を予定
王岐山副総理と戴秉国国務委員は米国側と共同で第3回中米戦略経済対話を主宰し、劉延東国務委員は米国側と共同で中米人文交流ハイレベル協議制度の第2回会議を主宰する。バイデン米副大統領は年内に中国を訪問し、その後に習近平副主席が米国を訪問する。
周辺外交 ASEANと中日韓の協力促進へ
シンガポール紙・聯合早報の記者:2010年の中国と周辺国との関係はどうでしたか?今年の周辺国との外交、特にASEANとの協力、また注目する点についてお聞かせください。
楊潔チ外交部長:去年、中国と周辺国との情勢は平和・協力・発展の局面が全面的に保たれました。関係国との関係では新たな発展もあり、その方面で重要な特徴がみられました。そのひとつは、われわれの間の相互信頼が深まったこと。中国の指導者はアジア各国を歴訪し、いかに相互の信頼と協力を強化するかについて幅広く突っ込んだ話し合いを行い、多くの重要な共通認識が得られました。
各方面の尽力により、われわれは国際金融危機のアジアへの影響をうまく克服し、アジアの昨年の経済成長率は8.2%と世界経済の回復を牽引する重要なエンジンになりました。
また、互恵協力の促進により地域の一体化が推し進められ、地域の関心を集める問題の処理・解決に力を注いできました。
われわれは「善意をもって隣国に接し、隣国を仲間とみなす」との基本方針を今後も実行し、各方面の努力を通じて平和・安定、開放・包容、協力・ウィンウィンの地域環境づくりに取り組んでいきます。
新たな1年においても政治の相互信頼増進に力を入れる予定です。今年はパキスタン、ラオス、ブルネイとの国交正常化60周年、50周年、20周年にあたるほか、ASEANとの対話関係構築20周年にあまります。また今年はASEAN、インドとの「友好交流年」でもあり、両国の国民、各界の友好と相互理解を深め、アジアの共同発展を促進する多彩な行事が計画されています。われわれはさらなる地域化を推進する方針です。ASEANとはすでに自由貿易協定を締結し、良好なスタートを切りました。こうした協力を今後さらに深化させ、ASEAN10カ国と中日韓との間の実務的な協力をさらに推し進めていきたいと考えています。
中国と同盟国とは一衣帯水で、互いに友好的な協力関係にあり、ネットワーク化が共通の願いです。すでにこの方面で良き一歩が踏み出されました。今後さらにネットワーク化に関わる大計を立て、全力で推し進めていく計画です。と同時に、アジアが平和と安定を保ち、われわれの発展と繁栄のよりよい条件が整うよう共に協力し、地域の問題をうまく処理していく方針です。
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