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中国、水利整備を加速

 

なぜ整備を加速するのか

古来、中国人には治水の伝統がある。四川省の都江堰枢軸工事、陝西省の鄭国渠灌漑工事、広西チワン族自治区の霊渠運河、京杭(北京・杭州)大運河など、著名な水利工事はいずれも紀元前に始まった。新中国建国後、水利整備は大発展の時期に入り、この60年の間に数多くの基盤施設が建設されてきた。10年末現在、全国でダムは10万カ所を超え、補強・新規建設された堤防は約22万キロ、農地の灌漑面積は5万5000ヘクタールに達した。水力発電の設備容量は1億5000万キロワット超。

こうした水利整備は洪水防止や都市・農村部への給水、水力発電、表土の保持、生態整備などの面で、国民経済の持続的かつ急速また健全な発展に重要な役割を発揮してきた。

とはいえ、中国は水利の面で依然、多くの問題に直面しなければならない。例えば、水利施設の洪水防止機能が低いなど、都市の70%、主要な堤防の50%はいまだ国の洪水防止基準に達しておらず、洪水・冠水災害が長年にわたり発生している。また、水資源の時間・空間的な配置がバランスを欠いている。南方は、水は多いが土地は少ない、北方は、水は少ないが土地は多い。水資源の合理的な配置、という課題は非常に切迫している。

水利部の陳雷部長は、党中央がこの時期に一号文書という形を選んで「決定」を策定したのは、主に以下の点を考慮したからだと説明。

第1は、中国は水資源が不足し、水利施設も脆弱で、経済社会の発展はますます制約を受けている。経済の長期的かつ安定した比較的速い発展と社会の調和の取れた安定を促進するには、早急に水利にとってネックとなっている制約を取り除く必要がある。

第2は、農地の水利整備の遅滞は、農業の安定と発展、国の食糧の安全に影響を及ぼす最大の問題である。

第3は、水害や干害は依然として中華民族にとって重大かつ大きな憂いである。近年、とくに10年の西南地区で発生した超大規模な干ばつ、多くの省が見舞われた洪水、一部地域で突発的に起きた山崩れや土石流は極めて大きな損失をもたらし、水利整備の加速が一刻も猶予できないことを再度知らしめた。

第4は、04年以降、中央政府は毎年公布する一号文書を利用して農村改革の発展に関する系統的な政策を制定し、「三農」(農業・農村・農民)政策のシステムや制度上の枠組みがほぼ形成された。今後は現行の政策を絶えず強化、完備させると同時に、必要があれば水利など全局に影響を及ぼす脆弱な部分における重要な問題選んで逐一、解決していく。

第5は、水利改革の発展という課題は極めて重くかつ複雑であるため、全党と全社会が思想・認識を一にして、治水で力を合わせ、党中央は初めて水利に関する総合文書を策定し、党と国の事業という全局に立って水利改革の発展についての政策を全面的に打ち立てる必要があった。

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